フィリピン留学ってどの都市に留学するのがおすすめ?
留学先ってどんな選び方をすればいいの?
フィリピン留学に行きたいけど、どの都市に留学しようか迷っている人もいるのではないでしょうか。セブ島やマニラなどは聞いたことがあるけど、他にはどんな選択肢があるのかよくわからないという人もいるかと思います。そこで、本記事では、フィリピン留学におすすめの都市について詳しく解説していきます。
フィリピンの中でも都市によって特徴が大きく異なります。それぞれの都市の特徴を理解して、どの都市が自分に合っているかを探してみましょう。本記事では、下記がわかります。
・フィリピンの都市のそれぞれの特徴
・フィリピン留学におすすめの都市
・フィリピン留学の都市の選び方
フィリピン留学の基本情報
フィリピンは、2000年以降人気の出てきている留学先です。人気の理由はいくつかありますが、下記のような理由が挙げられます。
フィリピン留学が人気の理由
・留学費用が安い
・マンツーマンレッスンを受講可能
・時差とフライト時間が短い
・マリンアクティビティが豊富
・ビザ申請が比較的簡単
フィリピンでは、フィリピン語(タガログ語)と英語の2つを公用語としています。また、学校教育でも英語の授業が展開されるなど、フィリピン語と英語を話せる人が多いのがフィリピンの特徴です。フィリピン留学でお世話になる学校の先生も多少スペイン語っぽい訛りのある講師の方もいますが、綺麗なアメリカ英語を話す先生もいらっしゃいます。
私自身、オンライン英会話のネイティブキャンプでフィリピン人の先生と話す機会がありますが、フィリピン語訛りが理由で聞き取れないということはほとんどありません。世界の英語話者17.5億人のうち、約8割の14億人が非ネイティブと言われています。
海外の方と仕事をする際に、非ネイティブの方と話すことも多い現代社会では、語学学校の先生の発音は学校を決める際の条件としてそこまで重要ではないと個人的には感じています。どうしても絶対に綺麗な発音で授業を受けたいという人には、費用等のバランスも見て、他の国への留学を検討してみましょう。
また、JAOSの2022年の日本人留学生数調査によるとカナダ(20.7%)、アメリカ(19.9%)、オーストラリア(15.5%)に次いで4位で、全体の12.4%の日本人が留学先として選んでいます。イギリスが5位ですが、イギリスよりも人気の留学先となっています。
フィリピン留学に向いている人3選
フィリピン留学に向いている人は、下記のような人たちです。それぞれの特徴について下記で解説していきます。
フィリピン留学に向いている人
・資金をなるべく抑えて留学したい人
・英語初心者からみっちり英語を学びたい人
・マリンアクティビティやレジャーも一緒に楽しみたい人
資金をなるべく抑えて留学したい人
フィリピン留学は、アメリカやカナダ、オーストラリアなどの欧米圏への留学と比較すると安価に留学が可能です。感覚的には、半額程度の費用で留学できることが多いと思います。例えば、欧米圏へ1か月留学する場合は総額で50万円程度はかかりますが、フィリピンであれば25万円程度で留学できる場合が多いです。
現地の学費や航空券代、生活費すべてでアメリカやオーストラリアなどより安いため、留学費用を抑えることができます。航空券は、夏休みなどの繁忙期では多少値段が変動しますので、どのタイミングで行くのがベストか検討してみましょう。また、日にちが決定したらなるべく早めに航空券を取ることで、安価に抑えることができます。
ただし、フィリピンでは学生ビザでは働けないので、学校に通いながらアルバイトをしたい場合は、フィリピンではなくオーストラリアなどの国を検討しましょう。フィリピンで働きたい場合は、就労ビザが必要となってきます。
英語初心者からみっちり英語を学びたい人
英語初心者で0からしっかりと学びたい人にもフィリピン留学はおすすめです。理由としては、フィリピンは安価にマンツーマン授業をしてくれる学校が多いためです。複数人のクラスと比較してマンツーマンで授業を受けることで、質問しやすくわからないところをすぐに先生に確認することができます。
また、フィリピンは日本人や韓国人の留学生が多いのも特徴です。いきなりネイティブの方や欧米の方と話すよりも抵抗感が少ないかと思います。東アジア出身の方の英語アクセントは、日本人にとっては聞きやすいため、コミュニケーションが取りやすく感じると思います。
フィリピンでマンツーマンレッスンをした後に、オーストラリアなどの英語ネイティブの国へ行く2か国留学も可能です。フィリピンから欧米圏へ行く2か国留学は近年流行の留学方法となっています。なるべく費用を抑えて、効率的に英語を上達させたい方は、2か国留学も検討してみましょう。
マリンアクティビティやレジャーも一緒に楽しみたい人
英語の勉強と併せて、マリンアクティビティやレジャーも一緒に楽しみたい人にもフィリピンはおすすめの留学先です。特にフィリピンの人気留学先のセブやダバオなどでは、学校のすぐ近くにビーチがあるという場合もあります。
目の前に綺麗な海が広がっているので、授業を受けた後や土日などにビーチでシュノーケリングやダイビングを楽しむことができます。フィリピン人の先生は友達のように接してくれる方も多く、先生と一緒にアクティビティを楽しむこともよくあります。
フィリピンには、世界の美しい島にも選ばれたことがあるパラワン島やボラカイ島などに行くこともできます。平日はしっかりと英語に打ち込んで、休日は近くのリゾート地を満喫して、リフレッシュすることができます。
フィリピン留学におすすめの都市5選
フィリピン留学におすすめの都市5都市を紹介していきます。フィリピン留学というとセブ島はよく聞くと思いますが、それ以外の都市にもそれぞれ異なった特徴があります。それぞれの都市の特徴とどんな人が向いているのかも合わせて紹介していきます。
フィリピン留学にオススメの都市5選
・セブ
・バギオ
・クラーク
・マニラ
・ダバオ
セブ
まずは、セブです。セブはおそらく日本人留学生にとって最も聞きなじみのあるフィリピンの都市かと思います。セブ、日本人旅行者からも人気の観光地であるため、日本のテレビ番組やYoutubeでもよく見る都市かと思います。
では、実際セブとはどんなところかというと、マニラに次ぐフィリピン第二の都市でフィリピンで一番語学学校と留学生が多い都市となります。平日マンツーマンレッスンで英語を学んで休日にアクティビティを楽しむといういわゆるザ・フィリピン留学をイメージ通り体験できるのがセブです。
セブは、セブ本島とマクタン島に分かれています。語学学校は、セブ本島に8割程度、マクタン島に2割程度存在しています。セブ本島は比較的栄えている一方で、マクタン島はどちらかというとリゾート地のような雰囲気の島です。
セブには、日系の学校が多いので英語力があまりないという人にもおすすめの都市となります。実際に日本人が経営している学校や日本人スタッフが常駐している学校もあるので、英語がまったくわからないという方でも安心して入学することができます。日本食レストランも他の都市よりたくさんあります。セブ島は、下記のような人におすすめの都市です。
セブ留学におすすめの人
・豊富な学校やコースの中から選びたい人
・英語力がほとんどなく日本語のサポートを受けたい人
・英語の勉強とアクティビティを両方楽しみたい人
バギオ
次に、バギオです。バギオは、マニラやセブと比較してもそこまで大きい都市ではありません。バギオは山に囲まれており、フィリピンの中では比較的涼しいので、避暑地としてバギオを訪れる方もいます。場所は、マニラと同じルソン島に位置しているので、マニラの空港に直行で行って、バスなどでバギオに行くというルートになるかと思います。
バギオは、フィリピンの中でセブに次いで、2番目に人気の留学先といわれており、教育の質が高いことでも知られています。語学学校に加えて、バギオ大学やセントルイス大学などの有名大学もバギオには存在しています。また、スパルタ指導を導入している学校もあるので、英語を本気で学びたいという人にはおすすめの都市です。
また、セブ島やマニラと比較すると、少し田舎で落ち着いた雰囲気の都市です。気温は、15~25℃程度と過ごしやすい気候となります。バギオは、フィリピンの中では治安も良く物価が安いという特徴もあります。バギオは、下記のような人におすすめの都市です。
バギオ留学におすすめの人
・より成長できる環境で英語を学びたい人
・落ち着いた雰囲気の都市に留学したい人
・過ごしやすい気候の都市に留学したい人
クラーク
次に、クラークです。クラークは日本人にはあまり聞き馴染みのない都市かもしれませんが、フィリピンの人気な留学先の一つです。クラークもルソン島に位置しており、マニラから車で1時間程度で行くことができます。クラークも山に囲まれている都市で、人口は40万人程度の都市で、経済特区に指定されています。
クラークは、元アメリカ空軍基地の跡地であることから、経済基盤が整っており、治安もフィリピンの中で随一といわれています。また、アメリカなどの外国企業も多数進出しており、アメリカやヨーロッパの永住者が多く住んでいるという特徴があります。
街中は、ショッピングセンターやバーなどが多数あり生活に不自由を感じることはないかと思います。また、マニラや近くのビーチリゾートへもクラーク国際空港から行けるので、休日に旅行する際のアクセスも良いのがうれしいポイントです。
クラークの語学学校は、ネイティブの方が講師の場合も多く、講師はネイティブが良いという人にはおすすめの都市となります。欧米へ留学するよりも安価にネイティブの講師の授業を受けられるという点で、英語を本気で伸ばしたいと思う人にとって、おすすめの都市です。クラークは下記のような人におすすめの都市です。
クラーク留学におすすめの人
・ネイティブの講師の授業を受けたい人
・治安のよい街で安心して留学したい人
・欧米圏の人たちに囲まれて生活したい人
マニラ
続いて、マニラです。マニラはフィリピンの首都で、フィリピンの経済の中心地となります。羽田、成田、関空、中部、福岡からマニラ行きの直行便が出ており、日本からアクセスしやすいというのが特徴となります。
また、フィリピンの他の都市よりビルやショッピングセンターが多く、活気に満ちた都市です。マニラは年間を通して温暖で、雨季と乾季に分かれています。年中20℃~30度程度で厚着を持っていく必要はありません。5月~10月は雨季となり、短時間に大雨が降るスコールもよく発生します。
マニラには、語学学校も多数存在しており、英語を学びながら都会の生活も満喫することができます。公共交通機関などのインフラも他の都市よりは比較的発達しているため、観光スポット巡りなどもしやすいです。ただし、渋滞がひどいので車やタクシーで移動するときは時間に余裕を見ておきましょう。
マニラは治安に注意する必要があります。クラークなどと比較するとマニラは治安がよいとは言えません。夜に出歩かない、危険なエリアを把握しそれらの地域には行かないことを徹底しましょう。マニラは下記のような人におすすめの都市です。
マニラ留学におすすめの人
・都会での暮らしをしたい人
・日本からアクセスのよい場所で留学したい人
・インフラが整った場所で留学したい人
ダバオ
最後にダバオです。ダバオは、ミンダナオ島に位置しており、フィリピン第3の都市と言われています。日本からダバオへの直行便はないので、マニラやセブなどで乗り換えてダバオに行くという形が多いと思います。
ダバオは、中心部からビーチが近いので、ビーチが好きな人にはおすすめの都市です。ミンダナオ島内にもビーチはたくさんありますが、ミンダナオ島からボートで10分程度に位置しているサマル島にも綺麗なビーチリゾートが広がっているので、休日にサマル島などの近くの島に遊びに行くこともできます。
また、ダバオの特徴としては日本人留学生が少ないという特徴があります。語学学校の数もそれほど多くはないのですが、日本人の少ない環境で英語を学びたいという人にはおすすめの都市となります。
治安が比較的よいのもダバオの特徴です。フィリピンの元大統領であるドゥテルテが大統領になる前にダバオの市長を務めていました。その時に、治安維持のためのルールが多く制定されたため、今でも比較的治安の良いエリアとなっています。ダバオは治安が良いとされていますが、ミンダナオ島の西部など治安の悪い場所もあるので、注意しましょう。ダバオは下記のような人におすすめの都市です。
ダバオ留学におすすめの人
・日本人が少ない環境で英語を学びたい人
・ビーチリゾートへのアクセスが良い場所で留学したい人
・治安のよいエリアで留学したい人
フィリピン留学時の都市の選び方5選
フィリピン留学時の都市の選び方について紹介していきます。フィリピン留学の都市を選ぶ時は下記の5つのポイントから決めていくのがおすすめです。
フィリピンの留学先を決める際のポイント5選
・治安
・利便性
・学習環境
・ビーチやアクティビティ
・気候
治安
まずは、治安です。ワールドインベストの世界平和指数ランキングによるとフィリピンは163位中115位にランクされています。ちなみに世界平和指数ランキングとは、社会の安全と安心レベル、国内/国際紛争のレベル、軍事化のレベルから計算されているものです。日本が9位であることを考えるとフィリピンは日本より大きく治安が悪いことがわかるかと思います。
そんなフィリピンの都市の中でも比較的治安がよい都市とそうでない都市に分かれます。比較的治安のよい街として知られているのが、クラークとダバオです。クラークは経済特区でかつグローバル化がすすめられている都市ということもあり、治安が比較的整備されています。欧米からの移住者が多いという特徴もあります。ダバオは、元フィリピン大統領のドゥテルテさんがダバオ市長に就任していた際に、治安改善に取り組んだ結果が出ています。その際に定められた治安維持のための厳しいルールが今でも適用されています。
治安は、留学生活をするうえで非常に重要なポイントの一つです。最低限の安心・安全な生活環境があって、初めて英語学習に集中できたり、休日のアクティビティを楽しむことができます。特に女性は性被害などのことも考えて、留学先の都市の治安はしっかりと見ておきましょう。
せっかくの留学生活、安全性を保って有意義な留学生活にしましょう。セブの治安は下記記事で詳しく解説していますので、ご確認ください。
利便性
二つ目のポイントは、利便性です。利便性には、2種類の意味が含まれています。1つは日本ーフィリピン間の利便性、2つ目はフィリピン国内での利便性です。まずは、日本ーフィリピン間の利便性です。一番利便性が高いのは、日本から直行便が出ている都市です。マニラ、セブ、アンヘレスの3都市は羽田/成田から就航しているため、利便性としては高い都市になります。直行便がなくてもダバオなどは、国際空港が近くにあるので乗り継ぐことでアクセスすることができます。
次に、フィリピン国内での利便性ですが、最もインフラが整っているのはマニラだと思います。マニラは電車やバス、タクシー、ジプニーなどたくさんの交通機関があります。ただし、マニラは交通渋滞が慢性的な問題となっており、タクシーやジプニー、バスを利用する際は遅れが頻繁に発生するので注意しましょう。マニラ以外の都市では、電車などはあまり通っておらず、タクシーやジプニーを使った移動が多くなります。
フィリピン留学中に日本に一時帰国などする人は、日本ーフィリピン間の利便性が重要となります。フィリピン国内では、多くの場合徒歩やタクシー、ジプニーを利用することが多くなるため、あまりフィリピン国内の利便性は気にしすぎなくてもよいかもしれません。また、訪れたい島などがある人は、その島から近い都市を選ぶのもおすすめです。どの利便性が重要かは人によって異なると思います。利便性は特に重要視してないという人もいるかもしれません。
学習環境
つぎに、学習環境です。どの程度本気で英語を勉強するかによって都市を選んでみるのもおすすめです。各都市ごとに語学学校の特徴を持っていることがあります。例えば、門限などが厳しくテストなどが多くあるスパルタ校といわれている学校はバギオに多く存在します。
セミスパルタ校と呼ばれる外出は認められている学校は、どの都市にも存在しています。逆に、自由なノンスパルタ校はセブに存在しています。スパルタ校では、ペナルティなどを課している場合もあります。どんなルールがあるかは留学エージェントさんなどに事前に確認しておきましょう。
また、クラークでは英語ネイティブの講師の方が多く存在します。英語ネイティブの方の授業を受けたいという人はクラークがおすすめです。また、そもそも住んでいる欧米人の数がクラークは多いので、日常生活からネイティブの方と英語で会話したいという方はクラークはいかがでしょうか。
ビーチやアクティビティ
次に、ビーチやアクティビティです。せっかくフィリピンに留学に行くなら、アクティビティやレジャーも楽しみたいと思う人もいると思います。どんなアクティビティをしたいかによって、選べる都市が変わってきます。
例えば、ビーチやマリンアクティビティを実施したい方は、セブやダバオがおすすめです。ビーチがすぐ近くにあるので、休みの日にすぐにビーチへアクセスすることができます。逆に、山に囲まれて過ごしたい方は、バギオやクラークへの留学がおすすめです。
ただし、英語学習が第一優先で、アクティビティは頻繁に実施しなくてもよいという人もいるかと思います。そんな方には学習環境の整っているバギオやクラークに留学して、休日にボートなどでリゾート島へ行ってアクティビティを楽しむという方法をとることもできます。
気候
最後に気候です。気候は、軽視する方もいますが意外と重要なポイントだと思います。気候によって、その日の気分が少なからず変わるという人も多いのではないでしょうか。フィリピンは基本的に熱帯性気候の地域が多く、高温多湿で降雨量が多いという特徴があります。
その中でも、都市ごとに多少特徴が異なります。セブ、クラーク、バギオ、マニラなどは年中を通して平均気温が25℃~30℃あります。しかし、バギオは1年を通して20℃前後と10℃近くの差があります。暑すぎる場所が苦手という人には、バギオがおすすめの都市となるかもしれません。
また、フィリピンには雨季と乾季があります。雨季(5月~10月)は、降水量が多くなります。中でも特に降水量が多いのがバギオです。バギオが断トツで多く、その後に、マニラやクラークなどの都市が降水量が多い都市となっています。
まとめ:自分に合った都市を見つけて充実した留学を!
ここまで、フィリピン留学におすすめの都市について紹介してきました。フィリピン留学に向いている人は下記のとおりです。フィリピン留学におすすめの都市は下記のとおりです。
フィリピン留学にオススメの都市5選
・セブ
・バギオ
・クラーク
・マニラ
・ダバオ
フィリピン留学の都市は下記のポイントを参考に選んでみましょう。
フィリピンの留学先を決める際のポイント5選
・治安
・利便性
・学習環境
・ビーチやアクティビティ
・気候
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