アメリカでインターンシップってできるの?
アメリカでインターンシップは、ハードル高そう。
上記のような疑問はないでしょうか?アメリカ留学で語学+αを学びたい人にとって、おすすめなのがインターンシップです。でもアメリカでインターンシップをするために、何をどう初めてよいかわからない人も多いと思います。
私も留学前は、なかなかイメージが湧きませんでした。本記事では、アメリカのインターンシップについてわかりやすくまとめています。
本記事では、下記がわかります。
・アメリカでインターンシップはできる?
・アメリカでインターンシップするためのビザ
・インターンシップのメリット/デメリット
インターンシップとは?
インターンシップとは、職業体験です。興味のある企業で働いて、企業の業務内容や働くことの理解を深める目的で実施します。
また、給料が出ない無給インターンシップと給料が出る有給インターンシップがあります。海外でもインターンシップは可能で、本記事ではアメリカでのインターンシップについて解説します。
アメリカでインターンシップはできる?
アメリカでインターンシップはできます。基本的には、日本でのインターンシップと同じです。日系の企業、現地企業どちらでもインターンシップをすることができます。
また、アメリカにも有給インターンと無給インターンがあります。ホスピタリティ系の長期ホテルインターンシップなどは有給なものが多く、短期インターンシップは無給のものが多いです。
アメリカでインターンシップが可能なビザ
アメリカでインターンシップが可能なビザは、下記の2種類です。
インターンシップが可能なビザ
・学生ビザ(F-1ビザ)
・交流訪問者ビザ(J-1ビザ)
下記がビザ2種類の比較表となります。
学生ビザ(F-1ビザ) ※OPT制度を利用用 | 交流訪問者ビザ(J-1ビザ) | |
費用 | ビザ:$160 その他生活費、学費など | ビザ:$160 その他生活費など |
インターンシップ期間 | 1年間 学部によっては3年間 | 1年または1年半 |
インターンシップ条件 | 下記OPT制度の申請条件 ・1年以上フルタイムの学生としてアメリカの大学に通う ・有効なI-20を保有している ・パスポート有効期限が半年以上 ・専攻した分野に関する仕事に就く | 下記J-1ビザ申請条件 ・18歳以上である ・就職先が決まっている ・必要な資金を保有している ・社会人経験または学歴が必要 ・英語力がある |
アメリカのビザについては、下記の記事で解説しています。
学生ビザ(F-1ビザ)
アメリカでは、学生ビザでインターンシップが可能です。学生ビザでインターンシップをするには、OPTという制度を利用する必要がります。OPTとは、Optional Practical Trainingの略です。
OPTの制度を利用することで、アメリカの大学を卒業して1年間は大学/大学院で学んだ専攻に関する職業に限り、就労が認められています。具体的には、下記の条件を満たす人がOPTに申請できます。
OPT申請に必要な条件
・1年以上フルタイムでアメリカの大学/大学院に通った学生
・パスポートの有効期限が6か月以上ある
・大学/大学院の入学許可証が有効
通常は卒業後1年間が最長ですが、理工系の特定分野のみ3年の就労が認められています。
OPTの申請をした後は、しっかりと働きましょう。1年間で90日以上働いていなことが確認されると帰国する必要があります。
交流訪問者ビザ(J-1ビザ)
J-1ビザとは?
アメリカでインターンシップといえば、J-1ビザです。J-1ビザは、1年または1年半の期間でアメリカの企業に有給でインターンシップできるビザです。
アメリカで働くため、日常会話程度の英会話も必須条件となります。研修先も事前に決めておきましょう。研修分野は様々で下記が一例となります。
インターンシップでの研修分野
・金融
・IT
・製造
・旅行
・貿易
・一般事務 など
肉体労働や店舗スタッフはJビザの申請ができませんのでご注意ください。
J-1ビザには2種類ある
J-1ビザには下記の2種類があります。それぞれ特徴や参加条件が異なりますので下記で紹介します。
J-1ビザの種類
・トレーニー
・インターン
どのビザが自分に合っているかは下記のチャートで確認しましょう。
トレーニー
トレーニーは、下記のような特徴があります。
学歴/職歴 | 大学在学中または卒業後1年以内 |
年齢 | 18歳~30歳くらいまで |
期間 | 12か月 |
ビザ申請費用 | $160 |
その他条件 | ・日常会話レベルの英語力 |
インターン
インターンは、下記のような特徴があります。
学歴/職歴 | 大卒:1年以上の職歴 高卒:5年以上の職歴 |
年齢 | 18歳~35歳くらいまで |
期間 | 18カ月 ※ホスピタリティー関係は12か月 |
ビザ取得費用 | $160 |
その他条件 | ・日常会話レベルの英語力 ・職種が大学の専攻や職歴と関連している |
ビザ申請には必要な書類が多数存在します。
J-1ビザを取得する際には、専門の代行会社にお願いするのが賢明です。
自分にどのビザが適しているかは下記のチャートで簡単に確認できます。
アメリカでインターンシップをするメリット/デメリット
アメリカでインターンシップするメリットとデメリットを紹介します。
アメリカでインターンシップするメリット
英語力の上達
実際にアメリカの会社でインターンシップをするということは、同僚、お客さんとの会話は英語でする必要があります。ビジネスでどんな英語を使うか、どうコミュニケーションを取るか学ぶことができます。
より英語力を鍛えたい方は、日系企業ではなく現地のローカル企業へインターンシップをしましょう。私は現地の旅行会社でインターンシップをしていましたが、日本人は1人もおらず英語力が爆発的に伸びたと感じています。
留学中の英語勉強方法について、下記の記事でも解説しています。
海外で働く経験ができる
海外での就労経験は、人生において貴重な経験となります。日本とアメリカでは働き方も大きく異なるため、新しい発見ができます。例えば、アメリカでは、基本皆さん残業せずに定時になったら帰宅して自分の時間を楽しみます。
日本では残業が当たり前になっているので、大きな違いを感じました。海外の働き方を知ることで、日本を客観的に見ることができるという意味でもよい経験となります。
また、アメリカは州によって大きく雰囲気が異なります。州それぞれの雰囲気を体感しながら働くことができます。
就職/転職活動に有利になることがある
インターンシップが国内外の就職活動や転職活動に有利になることがあります。インターンシップと同業種の就職先を目指している際には、インターンシップで学んだことがそのまま生かせます。
また、ビジネスで通用する英語力を身に着けていることが、グローバル企業では就職に有利に働くことがあります。海外でのインターンシップでどんなことを学んだのか?目標達成にどう努力したのか?をアピールしてもよいと思います。
有給インターンシップはお金を稼げる
有給インターンシップは、お金を稼ぎながら貴重な経験もできるので一石二鳥です。ただし、お金は自分が働いた対価としてもらっているので、責任感を持って働く必要があります。
ホテルなどでは正社員の給料より低い給料に設定されている場合がありますので、事前に給料の確認はしておきましょう。また、滞在先や食事を用意してくれる企業もあります。アメリカで生活していく必要があるので、給料もしっかりとチェックしておきましょう。
アメリカでインターンシップするデメリット
無給インターンシップはお金を稼げない
無給インターンシップは、お金を稼げないため生活費は別で得る必要があります。インターンシップとは別に、アルバイトを実施するなどの検討が必要です。
平日のインターンシップ後と土日をバイトに充てるなど、自由時間が少なくなってしまう可能性があります。無給インターンシップであれば時間を限定したり、有給インターンシップに切り替えたりするとよいと思います。
ビザを取得するハードルが高い
インターンシップのデメリットは、ビザ取得が簡単ではないことです。インターンシップには、F-1ビザまたはJ-1ビザのどちらかを取得する必要があります。アメリカの大学を卒業していない方は必然的にJ-1ビザを取得することになります。
一定以上の英語力と就労経験が必要なため、インターンシップのビザを取得することが簡単ではありません。低い英語力でできるインターンシップも中にはありますが、多くは人と話さないハウスキーピングなどの仕事です。
オフィスワークやホテル、看護などの仕事はある一定以上の英語力が必要となります。ただし、英語力や就労経験もすでにある人にとっては、ビザ取得の難易度はぐっと下がります。まずは、英語の上達と就労経験を経てJ-1ビザの申請をしましょう。
アメリカでインターンシップを探す方法3選
アメリカでインターンシップを探す方法は下記の3種類です。
アメリカでインターンシップを探す方法
・留学エージェントのプログラムに参加する
・語学学校/大学のプログラムに参加する
・自分で探す
留学エージェントのプログラムに参加する
留学エージェントでは、独自にインターンシッププログラムを持っています。例えば、看護系や旅行系のインターンシッププログラムを持っているエージェントがあります。
まずは、留学エージェントに相談してみましょう。また、旅行会社がインターンシッププログラムを持っている場合があります。自分の使っている留学エージェントがプログラムを持っていない場合は、旅行会社にお願いしてみましょう。
下記のような会社でインターンシップの手配ができます。
インターンシップの手配が可能な会社
・アメリカインターン.com
・インターンスタイル
その他にもインターンシップを扱っている留学エージェントは複数存在します。下記でおすすめの留学エージェントを紹介していますので、各エージェントに確認してみましょう。
語学学校/大学のプログラムに参加する
アメリカの語学学校の中に、インターンシッププログラムを持っている学校があります。語学学校で勉強して、一定の英語レベルになったらインターンシッププログラムに参加できる場合がほとんどです。
私も語学学校で勉強した後に現地旅行会社でインターンシップをしました。英語レベルとしては、Upper Intermediateレベル(TOEIC850~900程度)でインターンシップへ参加できました。
学校によって必要な英語力とインターンシップ先が異なりますので事前に調べましょう。アメリカでは、下記の学校がインターンシッププログラムを持っています。
アメリカでインターンシッププログラムを持っている語学学校
・Embassy CES
・KAPLAN/ILA
・ELS Language centers
・Rennert Bilingual
自分で探す
求人サイトや直接訪問でインターンシップ先を探すことができます。ただし、自分で探すのは上記の2つの方法に比べると少しハードルが高いです。
求人サイトに自分のやりたいインターンシップ先の求人があればよいですが、なかなかインターンシップの求人は多くありません。また、インターンシップ先とのやりとりや書類の提出も自分で実施する必要があります。
上記2つの方法がうまくいかなかったときの最終手段として自分で探すことをオススメします。また、自分で探せば手数料を払う必要がないので、安く探したいという方にもオススメです。求人サイトは下記の記事で詳しく紹介していますのでご確認ください。
アメリカでインターンシップができる職種/業務内容
アメリカでインターンシップができる主な職種と業務内容は下記のとおりです。
アメリカでインターンシップできる職種と業務内容
・旅行会社:WEBページ作成、窓口受付、ツアーガイド
・ホテル:ホテルの受付業務、ハウスキーピング、キッチンハンド
・看護/介護:看護アシスタント、介護アシスタント
・留学会社:留学生の窓口対応、ホームステイの手配、イベントの立案
・オフィスワーク:PCを使った事務処理、企画の
・語学学校:受付業務、生徒とのカウンセリング
自分の希望職種があるか留学エージェントや語学学校に問い合わせてみましょう。
アメリカでのインターンに必要な英語力
個人的には、アメリカのインターンに必要な英語力はおよそ下記のとおりです。
アメリカのインターンシップに必要な英語力
・旅行会社:TOEIC 700点程度
・ホテル:TOEIC 700点程度
・オフィスワーク:TOEIC 750点程度
・看護/介護:TOEIC 750点程度
TOEICでは、事前に700点以上を取得しておくことをおすすめします。ただし、TOEIC700点は目安の数字です。アメリカで働く場合、日常会話程度は話せる必要があるので、オンライン英会話などでスピーキングの練習もしておきましょう。
下記の記事で留学前の英語勉強について解説しています。
まとめ:アメリカでインターンシップはできる!
アメリカでのインターンシップについて紹介してきました。アメリカでインターンシップは可能で、下記の2種類のビザでインターンシップが可能です。
アメリカでインターシップが可能なビザ
・学生ビザ(F-1ビザ)
・交流訪問者ビザ(J-1ビザ)
また、アメリカでインターンシップは下記のようなメリットがあります。
アメリカでインターンシップをするメリット
・英語力の上達
・海外で働く経験ができる
・正社員採用されることがある
・就職/転職活動に有利になることがある
・有給インターンシップはお金を稼げる
インターンシップには一定以上の英語力が必要ですが、得られるメリットも多いです。不明点などありましたら、こちらからご連絡ください。
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