アメリカに留学する際に下記のような疑問はないでしょうか?
アメリカ留学時に銀行口座開設した方がいいの?
どうやってアメリカの銀行の口座開設するの?
アメリカに留学予定の人にとって、銀行口座についてよくわかっていない人もいると思います。私自身、留学前アメリカの銀行口座について上記のような疑問を抱えていました。
本記事では、アメリカでおすすめ銀行と口座の開設方法について紹介します。また、口座開設をした方が良い人、しなくてもよい人についても解説します。
本記事では、下記がわかります。
・アメリカでの口座開設のメリット/デメリット
・アメリカでおすすめの銀行
・アメリカでの口座開設方法
アメリカで口座開設は必要?
長期留学者には銀行口座開設がおすすめ!
アメリカで口座開設が必要かは、留学期間によって異なります。個人的には、留学期間によって下記のように分かれると考えています。
留学期間による銀行口座開設の要否
・短期留学者(1~2か月):口座開設が不要
・中期留学者(3~6か月):判断が分かれる
・長期留学者(6か月以上):口座開設が必要
短期留学者の口座開設は不要ですが、長期留学者は口座開設は必要となります。3~6か月の中期滞在者は、口座開設をすべきか判断が分かれます。
3~6か月の留学の中で、バイトをする場合は口座開設した方が良いですがバイトをしない場合は口座開設は個人的には、不要だと考えています。下記で紹介するメリット/デメリットを踏まえて考えましょう。
銀行口座でなくWiseという選択肢もある
銀行口座以外にWiseという選択肢もあります。Wiseとはイギリス発祥の会社で、格安な手数料で海外に送金できるサービスです。送金手続きはすべてオンラインで完了するので、店舗に行く必要はありません。Wiseの特徴は以下の通りです。
Wiseの特徴
・格安な手数料で世界80か国以上に送金が可能
・マルチカレンシー口座があるため、複数の通貨を保持できる
・Wiseアカウント内で両替が可能(為替レートは実際のレートを使用)
・Wiseデビットカードで、海外での現金引き出しや買い物が可能
・法務局に資金移動業者として正式に登録されている
・無料でアカウント作成が可能
Wiseというサービスができたことにより、現金の日本円を持参して空港や両替所で両替をする必要がなくなりました。Wiseデビットカードを持っていけば、現地のATMで現金引き出しができますし、買い物もWiseデビットカードで可能となります。
また、海外送金手数料も安いのが特徴です。例えば日本円を10万円アメリカドルに両替して送金する場合の送金手数料は、下記のようになります。
日本円を10万円アメリカドルに両替して送金する場合の手数料(2024/7/11現在)
Wise:859円
楽天銀行:1,750円
三菱UFJ銀行:3,000円
三井住友銀行:3,500円
大手銀行と比較してもWiseは送金手数料が安く、為替レートも実際のレートを使用するため、安く留学先に送金することができます。実際に私もアメリカ留学時にWiseを利用しましたが、短期留学であれば銀行口座を開設せずに、無料Wiseアカウントを作っていくのもおすすめです。Wiseアカウントは下記から作成できます。
\アメリカ留学にはWiseがおすすめ/
wiseについては、下記の記事で詳しく解説しています。
アメリカの銀行口座開設のメリット/デメリット
アメリカの銀行口座開設のメリット
現金引き落としに手数料がかからない
ATMからの現金引き落とし時に手数料がかかりません。クレジットカードでの現金引き落としや外貨両替では手数料がかかってしまいます。
複数回外貨両替をすると手数料も高くなってしまうので、引き出し手数料が無料なのはメリットです。ただし、口座開設した銀行以外の銀行での引き落としは手数料がかかってしまいます。それでもクレジットカードを使った引き落としよりも手数料は格安です。
アメリカにも、現金しか利用できない店舗があったりしますので、現金引きおとしに手数料がかからないのは大きなメリットだと思います。
留学に関する費用を抑える方法は、下記の記事でまとめています。
キャッシュカードが手に入る
銀行口座を開設すると、その口座に紐づくキャッシュカードが手に入ります。アメリカではキャッシュカードにタッチ決済機能がついており、デビットカードのように利用できます。
そのため、スーパーなどで買い物をする際にタッチ決済で簡単に商品の購入をすることができます。非接触の決済方法ですので、コロナ禍でも便利なキャッシュカードはメリットの一つでしょう。
また、アメリカでは家賃や公共料金の支払いをする際に、ATMのカードと小切手を要求されることがあります。銀行のカードを持っていないと、家賃などの支払いができないケースもあるので、日本以上にアメリカではキャッシュカードの持つ意味は大きくなります。
引き落とせる場所が多い
両替所よりATMの方がたくさん設置されているので、現金を両替する際に数少ない外貨両替所を探す必要はありません。キャッシュレス社会の現代でも、現金がどうしても必要な時があるかと思います。そんなときも現地のATMを探して、すぐに現金引き出しが可能です。
とくに、アメリカ留学中にバイトをする方は必ず口座開設していきましょう。稼いだ現金を自宅で保管するのは危険です。必ず稼いだ現金は、口座に入れるようにしましょう。
金利が日本より高い
アメリカの銀行は、日本の銀行と比較すると金利が高いです。金利とは、簡単にいうと口座の中にお金を入れておくともらえるお金のことです。
2022/11/26現在でCitibankの通常金利は、0.03%です。日本のゆうちょ銀行では、通常金利は0.001%となっています。100万円口座に入れている場合、Citibankでは300円の利子がつくのに対し、ゆうちょ銀行の場合は10円の利子です。
1年程度の滞在ではあまり変わらないかもしれませんが、日本の銀行で貯金するよりお得です。また、定期預金では金利が1%超えの商品も存在します。
アメリカの銀行口座開設のデメリット
口座開設に手間がかかる
アメリカの銀行口座を開設するのに、手間がかかります。日本で口座開設をするのにも時間がかかりますが、海外でかつ英語で手続きしなければなりません。
口座開設に手間がかかることが大きなデメリットかと思いますが、最初に口座開設をしてしまえばその後手間のかかることはほとんどありません。
現在は、オンラインでの口座開設ができる銀行もあるのでオンラインで実施することもおすすめです。とくにユニオンバンクには、日本人用の銀行プログラムがありますので、ユニオンバンクでオンライン口座開設がおすすめです。
銀行関係の問い合わせが英語
銀行に問い合わせたいときに、英語でやりとりをする必要があります。ある程度英語が話せる人であれば問題ありませんが、英語初心者にとってはハードルが高いでしょう。
銀行関係のトラブルはあまり起こることではありませんが、いざ問題が起こったときに不安に感じるかもしれません。下記の銀行には、日本語が喋れるスタッフがいますので参考にしてください。
日本語対応可能な銀行
・Union Bank
ジャパニーズカスタマーサービスユニット
※日本語対応専門スタッフが日本語での問い合わせに対応してくれるサービス
・Chase Bank
日本語対応カスタマーサービスあり
自分で調べても解決しない場合は、留学エージェントのスタッフに相談するのも一つの手段です
おすすめの留学エージェントは下記の記事で紹介しています。
留学前と留学中の英語勉強方法は、下記の記事で紹介しています。
メンテナンス費用がかかることがある
口座を持っているだけでメンテナンス費用が掛かることがあります。金利は日本より高いですが、メンテナンス費用が金利を超えてしまうこともあります。
メンテナンス費用は、12ドル程度かかることが多いです。預金残高や入出金の状況によってメンテナンス費用が免除される銀行もあります。各銀行でメンテナンス費用ががかかるか事前に調べていきましょう。
アメリカでおすすめの銀行5選
アメリカでおすすめの銀行5行紹介します。
Citibank | Bank of America | Chase bank | Wells Fargo | Union Bank | |
普通口座名 | Regular Checking | Advantage Banking | Chase Total Checking 他 | Everyday checking | Checking account personal |
店舗数 | 690店舗 | 約4,400店舗 | 約5,200店舗 | 約6,200店舗 | 50店舗 |
口座維持費用 | $12(条件満たせば$0) | $12(24歳以下の学生は$0) | $6(大学に在学中は$0) | $10(17-24歳は$0) | $0 |
ATM手数料 | $0(自行ATM) $2.5(他銀行) |
$0(自行ATM) $2.5(他銀行) |
$0(自行ATM) $2.5(他銀行) |
$0(自行ATM) $2.5(他銀行) |
$0 |
定期預金金利 | 0~0.1% | 0.01~0.04% | 0.01% | 0.25% | 0.01% |
日本語カスタマーサービス | ー | ー | あり | ー | あり |
オンライン 口座開設 |
可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 |
日本支店での口座開設 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 郵送での開設 |
日本支店 | 東京支店 | 東京支店 | 東京支店 | 東京支店 | UFJの各店舗 |
こんな人におすすめ! | アメリカ以外でも利用したい人 | セキュリティを重視したい人 | 大学へ留学する人 | アメリカ西部へ留学する人 | 日本語で安心して利用したい人 |
アメリカでの口座開設方法
アメリカでの口座開設方法を紹介します。インターネットと銀行窓口での開設方法の2つを下記で開設しています。インターネットで口座開設すると、割引があったり得することがあります。また、日本に支店のある銀行では日本からも口座開設できますが、手数料がかかることがあるのでご注意ください。
口座開設に必要な持ち物
必須
・パスポート
・ソーシャルセキュリティーナンバー(申し込み要)
・現金 ※必要資金は銀行による
・アメリカでの住所が証明できるもの
銀行によって必要
・アメリカの電話番号
・在学証明書
・クレジットカード
・ビザのコピー
銀行に行く前に何が必要か調べて、書類を準備してから銀行に向かいましょう。
アメリカ留学におすすめのクレジットカードは、下記で解説しています。
アメリカでの口座開設の手順(銀行窓口)
1、必要なものを準備する
上記に記載の必要なものを準備しましょう。アメリカの住所や電話番号やソーシャルセキュリティーナンバーは紙またはスマホにメモしていくと便利です。
紙やスマホに書いたものをそのまま銀行員の方に見せると、スムーズに口座開設できます。
2、支店へ行く
近くの支店へ行きましょう。大手銀行5社であれば、都市に1店舗はあると思います。混雑している場合もあるので、予約してから行くことをおすすめします。WEB予約や電話での予約が可能です。
3、支店に入る
支店に入るとおそらくスタッフが話しかけてくれます。そこで下記のように伝えましょう。
“I would like to open a savings account.”(普通口座を開設したいです。)
するとスタッフの方が窓口まで案内または列に並ぶように教えてくれます。案内スタッフがいない場合は、下記のように対応しましょう。
案内スタッフがいない場合の対応
・列ができている場合:列の最後尾に並ぶ
・窓口が空いている場合:窓口に行って要件を伝える
4、窓口で銀行口座開設手続きをする
窓口に案内されたら、口座開設手続きを開始します。必要書類に必要事項を記載していきます。事前に準備した電話番号や住所などを参考にしながら記載します。
銀行員の言うことが早すぎて聞き取れない場合は、素直に聞きなおしましょう。インターネットバンキングのパスワードがもらえますのでスマホなどにメモしておきます。
5、カードが届く
後日、指定した住所にカードが届きます。カードの有効化をしましょう。有効化の方法としては、電話で有効化などがあります。付属の書類を参考にカードを有効化すると口座開設は無事完了です。
口座開設の手順(オンライン)
オンラインで口座開設の手順は下記の通りです。
オンライン口座開設の手順
1、各銀行のHPに行く
2、オンライン口座開設手順に沿って口座開設を進める
アメリカの銀行の中には、アメリカに住んでいない人はオンラインでの申請を受け付けていない銀行も多くあります。そんな時に便利なのが、ユニオンバンクのカリフォルニアアカウントプログラムです。
ユニオンバンクは、日本にいながらオンラインで口座開設することができるカリフォルニアアカウントプログラムというプログラムを持っています。
プログラムの詳細は、MUFGの下記サイトからご確認ください。申し込み手順についても下記URLに記載があります。
三菱UFJ銀行がユニオンバンクの株式を譲渡したため、三菱UFJ銀行は2022/11/22よりカリフォルニアアカウントプログラムの新規受付を停止しました。
アメリカの銀行口座は2種類
アメリカの銀行には、Checking AccountとSavings Accountの2種類あります。日本の口座でいうと下記のような区別となります。
アメリカの銀行座の種類
Checking Account:普通口座
Savings Account:定期預金口座
銀行によっては、2種類以上口座が存在する銀行もありますが大きくは上記の2種類に分かれています。Savings Accountは、Checking Accountと比較すると金利が大幅に上がります。
Savings Accountで3%以上の金利を設定している銀行もあります。気になる方はSavings Accountの金利についても調べておくことをおすすめします。
アメリカでのATM利用方法
アメリカのATM利用方法について、簡単に紹介していきます。日本でのATM利用方法と似ているため、初見でもなんとなく操作感がわかるかもしれません。
アメリカでのATM利用方法(現金引き出しの場合)
①キャッシュカードをATMに入れる
②PINコードを入力する
③”Withdrawal”を選択する
④口座種類を選択する(Checking:普通口座、Savings:預金口座)
⑤引き出し金額を入力する
⑥カードと現金を受け取る
ATM利用の流れは、ほとんど日本と同様になります。迷うとすれば、④口座の種類を選択するステップかと思います。おそらくほとんどの人が日本でいうところの普通口座を開設しているかと思いますので、Checkingを選択すれば問題ないかと思います。
ATMで現金を引き出す際は、周りに不審な人がいないか確認してから現金引き出しをするようにしましょう。または、友人などがいるときに引き出すことで強盗やスリに遭うリスクを軽減させることができます。
まとめ:アメリカ長期留学者は銀行口座を開設しよう!
本記事では、アメリカのおすすめ銀行と口座開設方法について紹介しました。アメリカ留学時に口座開設するか迷う場合は、下記を判断基準の参考にしてみてください。
留学期間による銀行口座開設の要否
・短期留学者(1~2か月):口座開設が不要
・中期留学者(3~6か月):判断が分かれる
・長期留学者(6か月以上):口座開設が必要
アメリカで銀行口座開設するメリットとしては、下記のとおりです。
アメリカで銀行口座を開設するメリット
・現金引き落としに手数料がかからない
・キャッシュカードが手に入る
・引き落とせる場所が多い
・金利が高い
逆に、下記がアメリカで銀行口座開設するデメリットです。
アメリカで銀行口座を開設するデメリット
・口座開設に手間がかかる
・銀行関係の問い合わせが英語
・メンテナンス費用がかかることがある
下記がアメリカで人気の5銀行になります。自分に合った銀行を選んで口座開設をしてみましょう。
アメリカでおすすめの5行
・Citibank
・Bank of America
・Chase
・Wells Fargo
・Union Bank
不明点などありましたら、こちらからお問合せください。
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