サンフランシスコの公共交通機関って何があるの?
どうやって乗ったらいいの?
サンフランシスコ留学予定だけど、どんな公共交通機関があるのかわからない人も多いと思います。私自身、サンフランシスコ留学に行く前はよくわかりませんでした。
そこで本記事では、サンフランシスコの各公共交通機関の特徴と乗り方を解説していきます。サンフランシスコでは交通カードであるClipper Cardを発行することがおすすめですのでClipper Cardについても解説します。本記事では、下記がわかります。
・サンフランシスコの交通機関事情
・各交通機関の乗り方、料金体系
・Clipper Cardカードについて
サンフランシスコの交通事情
サンフランシスコにはどんな公共交通機関があるの?
サンフランシスコには、20種類以上の公共交通機関があります。20種類以上の公共交通機関の中から、留学時によく利用する下記4つの公共交通機関について、本記事では解説します。
サンフランシスコ4つの公共交通機関
・地下鉄(BART)
・バス(muni)
・ケーブルカー
・カルトレイン
サンフランシスコはアメリカの中ではコンパクトな都市のためサンフランシスコ近郊に住むのであれば、車がなくても生活ができます。電車やバスが発達しているため、公共交通機関をうまく活用しましょう。
サンフランシスコに留学するなら作っておきたいClipper Card
サンフランシスコ留学にClipper Cardは必須
サンフランシスコに住むならClipper Cardが必須です。上記で紹介した交通機関のすべてで使用可能なチャージ式のカードです。イメージとしては、日本のSuicaやicoca、manacaのような交通系カードになります。
Clipper cardは、サンフランシスコのベイエリア24の交通機関で利用することができ、Clipper Cardを持っているだけで毎回の乗車券の購入が不要となります。下記のようにお得な制度もありますので、サンフランシスコに行ったらすぐに発行しましょう。
Clipper Cardの特典
Clipper Cardには下記のようなお得な制度があります。
Clipper Cardのお得な制度
・新カード発行時の3ドルが不要に
・自動チャージ設定でお得に
・学校で出かける際は、62.5%オフ
・5~18歳と、65歳以上は割引料金が適用
・世帯年収が連邦貧困レベルの200%以下の場合20%もしくは50%の割引
・残高確認、履歴確認がアプリで可能
・Apple PayやGoogle Payに対応
・Clipper Cardの発行方法
新カード発行時の3ドルが不要に
新しいClipper Cardを発行する際にApple PayまたはGoogle Payと連携しておくことで発行時にかかる$3が免除されます。スマホと連携することで特典も受けられますし、日常使いも楽になります。
これから新しくカード発行される方は、Apple PayまたはGoogle Payと連携することがおすすめです。
自動チャージ設定でお得に
Clipper Cardの残高が10ドル以下になると自動チャージしてくれるサービスがあります。自動チャージ設定をしておくと、下記のような特典があります。
Clipper Card自動チャージによる特典
・45ドルで48ドル分がチャージ
・60ドルで64ドル分がチャージ
学校で出かける際は、62.5%オフ
学校教育の一環で出かける際に公共交通機関を使う場合、運賃が62.5%の割引となります。出かける前までにHPより申請をしておく必要があります。HPの”グループセール”から申請することができます。
5~18歳と、65歳以上は割引料金が適用
5~18歳はユースカードが発行でき、65歳以上はシニアカードが発行できます。BARTに乗る際、ユースカードとシニアカードは下記のような割引料金で乗車可能です。
ユースカードとシニアカードの割引料金
・ユースカード(5~18歳):50%オフ
・シニアカード(65歳以上):62.5%オフ
該当の年齢の方は、かなりお得に公共交通機関を利用できるので、ユースカードやシニアカードを発行しましょう。
世帯年収が連邦貧困レベルの200%以下の場合20%もしくは50%の割引
学生にはあまり関係のない特典ですが、世帯年収が下記より低い世帯では割引を受けることができます。割引率は、カルトレイン、バス(muni)では50%、BARTでは20%の割引となります。世帯年収の目安としては、下記のとおりです。
世帯の人数 | 年収 |
1人 | $27,180 |
2人 | $36,620 |
3人 | $46,060 |
4人 | $55,500 |
残高確認、履歴確認がアプリで可能
Clipper Cardの残高確認や利用履歴、交通機関に関する情報がアプリから閲覧できます。チャージもアプリ上で可能となります。ただし、乗車時の支払いはClipper Cardアプリからはできませんので注意しましょう。
アプリの説明はこちらをご覧ください。また、アプリは日本でダウンロードしてみようとしましたが、ダウンロードできませんでした。アメリカではダウンロード可能なはずなので、アメリカに到着したら忘れずにダウンロードしましょう。
Apple PayやGoogle Payに対応
2021年よりClipper CardがApple PayやGoogle Payに対応しています。Apple, Androidの各スマホに対応しており、Clipper Cardを各Walletに追加できるようになっています。
チャージする際にWalgreensなどの販売店に行く必要がなくなるので、Apple PayやGoogle Payとの連携は是非しておきましょう。
Clipper Cardの特典ではありませんが、muniバスでは120分以内は同一料金で乗車可能です。現金で乗車する場合は、Transfer Ticketをもらっておきましょう。
Clipper Cardの発行方法
下記のような販売店またはWEBで購入が可能です。
Clipper Cardの発行ができる場所
・ウォルグリーン
・自動発行機
・その他販売店
ウォルグリーンやスーパー、自動発行機でClipper Cardを手に入れることができます。また、発券機によってはClipper Cardが発行できる発券機があります。発券機で購入したい方は、発券機にPurchaseの文字がある発券機で発行しましょう。Load(金額チャージ)は、下記の方法で実施しましょう。
Load(金額チャージ)方法
・各販売店や駅の自動機
・WebサイトからLoad(またはAutoload)
・モバイルアプリからLoad
頻繁に使う方は、割引も受けられるAutoload(自動チャージ)がおすすめです。
サンフランシスコの地下鉄(BART)
サンフランシスコの地下鉄はBART(Bay Area Rapid Transit)と呼ばれています。サンフランシスコのベイエリアをつなぐ地下鉄で、5路線存在しています。
BARTの乗り方
Clipper Cardを使って乗る方法が一番簡単です。電車に乗る際は、改札機でClipper Cardをタッチしましょう。電車を降りる際も、ホームにある改札でタッチして完了です。乗り方は日本のSuicaなどと基本的には同様となります。
また、Clipper Cardを持っていなくても乗車券を毎回買うことで乗車可能です。
BARTの料金表
記がBARTの料金になります。BARTの料金は、各区間ごとに異なるため代表的な区間のみ料金を紹介します。
BARTの路線図
路線図は、こちらをご確認ください。
サンフランシスコBARTのポイント
先頭車両と混雑時を除いて自転車の持ち込ができる
サンフランシスコは、コンパクトな街なので車ではなく自転車で移動する方もいます。先頭車両と混雑時以外は、BARTの乗せることができます。BARTの扉付近に広いスペースがあるので、自転車を持って乗車される方はそのスペースを利用しましょう。
チャージに時間がかかることがある
BARTではなく、Clipper Cardの注意点ですがチャージした金額がすぐに反映されないことがあります。チャージしてから数日後にチャージされることも多いので、残高ギリギリになる前にチャージをしておきましょう。
口コミでは、最大で1週間程度かかる方もいたということで注意しましょう。
サンフランシスコ国際空港と直結
BARTの黄ラインと赤ラインにサンフランシスコ国際空港という駅があり、空港と直結しています。市中心部のパウエル駅まで直通で30分程度で到着します。また、オークランド国際空港にも別ラインでつながっています。
サンフランシスコのバス(muni)
サンフランシスコはバスの路線が多数あり、サンフランシスコ内や近郊の街までバスが出ています。電車とバスを有効活用して、サンフランシスコでの生活を楽にしましょう。
サンフランシスコのバスの乗り方
バスもClipper Cardで乗車する方法が一番簡単です。バスの入り口(どこでもOK)から乗車をして入口付近のカードタッチ装置にClipper Cardをかざします。
降りたいバス停に近づいたらケーブルコードを引っ張るかボタンを押すかで降りたい旨を伝えましょう。ボタンがないバスもありますので、その場合はケーブルが席の近くに垂れ下がっていますのでケーブルを引っ張りましょう。
降車する際には、Clipper Cardをタップする必要はありません。最初のうちは、バスの運転手さんに降りたいバス停を伝えておくと降車したいバス停付近で運転手さんが教えてくれます。Clipper Cardを持っていない場合は運転手さんの横の入り口から乗車して現金を支払うことで乗車できます。
サンフランシスコのバスの料金
料金表は下記の通りとなっております。
※1日券には、ケーブルカー乗り放題は含まれません。$13でケーブルカー乗り放題も含まれます。
サンフランシスコのバスの路線図
路線図は、こちらをご確認ください。
サンフランシスコのバスのポイント
バスの中にタッチ装置
バス停ではなく、バスの中にタッチ装置があります。忘れずにタッチしましょう。タッチ装置は、バスの入り口付近に設置してあることが多いです。どのタッチ装置でかざしても問題ありません。
乗車時のみタッチが必要で、降車時はタッチが不要です。乗車したときからの時間をみて、自動的に料金が引き落とされる仕組みになっています。
59路線と豊富な路線数
サンフランシスコで一番便利な交通機関はおそらくバスです。59路線と路線数も豊富で市街から少し離れた場所へはバスで行くことが多いです。特に住宅街などは地下鉄が通っていないことも多いので、ホームステイ先はバスまたはバス+BARTで通うケースがよく見られます。
夜のバスは危険
夜にバスに乗るのは危険です。スリなどの被害に遭う人も多く、特に後部座席では注意が必要です。
もし夜にバスに乗る必要がある場合は、運転手さんの近くに座り、いつでもヘルプを出せるようにしておきましょう。
バスだけでなく、BARTも夜の乗車は危険となりますのでなるべく夜は出歩かないようにしましょう。サンフランシスコの治安は下記の記事で解説しています。
サンフランシスコのケーブルカー
ケーブルカーは路面電車のような交通機関です。移動するための手段というよりは、観光の一環として乗車するケースが多いと思います。
路線数は3路線のみとなります。サンフランシスコ留学の際は、一度ケーブルカーに乗車してみましょう。サンフランシスコの綺麗な景観を目で楽しむことができます。
サンフランシスコのケーブルカーの乗り方
ケーブルカーに乗車する際に、運転手さんに現金で支払います。Clipper Cardで支払う場合は、運転手さんが持っている機械にClipper Cardをかざして乗車します。運賃は一律$8のため、降車時にタッチする必要はありません。
サンフランシスコのケーブルカーの料金
料金表は下記をご確認ください。
サンフランシスコのケーブルカーの料金表
65歳以上/障害者の方など(PM9時~AM7時):$4
4歳以下:無料
その他の方:$8
サンフランシスコのケーブルカーの路線図
路線図は、こちらをご確認ください。
サンフランシスコのケーブルカーのポイント
観光シーズンには、乗車するのに並ぶことがある
ケーブルカーは、サンフランシスコの観光客に人気のある交通機関です。観光客の多いホリデーシーズンなどは、ケーブルカーに乗るために列になって並んでいることも多いです。
特に、Powell/Hydeルートは一番人気の路線のため、多くの人が待っているケースもあります。なるべく観光シーズンや土日を避けて、混雑を回避しましょう。また、晴れてる日に乗ると街並みや海が綺麗に見えるので、天気も気にしておくことをオススメします。
サンフランシスコの天気については下記の記事で解説しています。
路線の種類が少ない
ケーブルカーは、路線の種類が少ないため通勤/通学ではあまり使えないかもしれません。歩き疲れたときや、観光目的で使うがおすすめです。
乗車料金が高い
乗車が1回$8と高めに設定されています。交通機関1日乗り放題券を購入した時にケーブルカーに乗るなど工夫をしましょう。また1回で楽しむためにも、混雑を避けたり晴れた日に乗って1回を全力で楽しむようにしましょう。
サンフランシスコのカルトレイン
カルトレインは、サンフランシスコとシリコンバレーをつなぐ列車です。サンフランシスコからシリコンバレーに通勤する人も多いため、平日は通勤する人、週末は観光客や地元客に利用されています。
サンフランシスコのカルトレインの乗り方
窓口や自動券売機でチケットを購入して、駅のプラットフォームに向かいましょう。電車が来たら、乗り込み降車したい駅で降車します。カルトレインには改札がないので、必ず事前に券売機や窓口でチケットを購入しておきましょう。
Clipper Card利用時は、乗車時と降車時に忘れずタップする必要があります。車内でチケットを持っていないことが発覚すると、罰金になるケースがあります。
サンフランシスコのカルトレインの料金
料金表は下記のとおりです。
サンフランシスコのカルトレインの路線図
路線図は、こちらをご確認ください。
サンフランシスコのカルトレインのポイント
カルトレインには3種類
カルトレインには、急行と準急行、各駅停車の3種類があります。降りたい駅によって、3種類のうちからどの列車が最適か選びましょう。また、Broadway駅とAtherton駅は週末だけ停車します。
まとめ:サンフランシスコではClipper Cardを有効活用しよう!
本記事では、サンフランシスコの交通機関について紹介しました。サンフランシスコでは、下記の4種類の公共交通機関をよく利用します。
サンフランシスコの交通機関4選
・地下鉄(BART)
・バス(muni)
・ケーブルカー
・カルトレイン
サンフランシスコに到着したらClipper Cardを購入して、お得に交通機関を利用しましょう。
不明点などありましたらこちらからお問合せください。
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