最近よく聞くオーストラリア出稼ぎ留学ってなに?
オーストラリアの出稼ぎ留学って実際どれくらい儲かるの?
最近ニュースなどでもよく聞く出稼ぎ留学について、気になっているけど出稼ぎ留学の内容や稼げる額についてよくわからないと感じている人も多いと思います。そこで、本記事では出稼ぎ留学の内容と稼げる額について徹底解説します。
本記事では、下記がわかります。
・オーストラリア出稼ぎ留学の実態
・オーストラリア出稼ぎ留学で稼げる費用
・出稼ぎ留学の注意点
オーストラリア出稼ぎ留学の実態
そもそも出稼ぎ留学ってなに?
出稼ぎ留学とは、日本より稼げるオーストラリアに行って働いてお金を貯めて日本に戻って来ようという内容です。コロナ前までは東南アジアなどの国から比較的給料の高い日本に出稼ぎに来て母国に帰るという人が多かったのですが、現在は日本から出稼ぎに行く人が増えています。
日本とオーストラリアで賃金格差が出た理由としては、円安が進んでいることです。オーストラリアドル/日本円の相場は、下記のように変化しています。
オーストラリアドル/日本円為替レート
・2022/1/7時点:82.9636円
・2023/2/28時点:92.07円
2022/9/12が2022年の最高値98円台をつけており、2023年2月現在も2022年初から比較すると10円程度円安が進んでいます。オーストラリアで稼いだ10,000ドルが2022年初時点では829,636円だったのが、2023/2/28時点では920,693円となります。
この円安の影響からオーストラリアに出稼ぎ留学に行く人が増えています。
オーストラリアは出稼ぎ留学に適切な国?
オーストラリアへの出稼ぎ留学をする人が多いですが、オーストラリアが出稼ぎ留学に人気の理由は下記のとおりです。
オーストラリアが出稼ぎ留学に人気の理由
・賃金が高い
・人材不足
・日本から近い
・治安がよい
賃金が高い
オーストラリア政府の発表では、2022/7/1時点での最低時給は$21.38としています。東京労働局によると、東京の最低賃金は、1,072円となっています。2023/1/8のレートで比較すると下記のようになります。
オーストラリアと日本の最低賃金の比較
・オーストラリア:1,943円(為替レート:90.8877を使用)
・日本(東京):1,072円
最低賃金で見ても2倍弱の差がありますが、オーストラリアはさらに日曜祝日はプラスで25%~50%の賃金を受け取れます。時給25ドルが日曜祝日は$31.25~$37.5にアップします。
年収換算した場合、日本とオーストラリアではかなりの差が出てくるのは容易に想像できるかと思います。
人材不足
オーストラリアは現在、人材不足となっています。オーストラリアは、OECD加盟国の中でカナダの次に人材不足の国です。コロナ前までは、ワーホリや学生などの人材を登用していましたが、コロナになって留学生の入国ができなくなったことで人材不足に拍車がかかりました。
2022年にオーストラリアの入国が緩和された後は、ワーホリビザ費用のキャッシュバックや学生ビザの就労制限緩和を実施するなど人材不足対策も実施しています。
特に、下記の職種で人材不足となっています。
特に人材不足の職種
・シェフ
・チャイルドケア
・ナース
・プログラマー
上記の職業の経験がない方でも、飲食店やサービス業、農業は他業種に比べて比較的職を得やすい傾向にあります。
日本から近い
オーストラリアは、英語圏で日本から一番近い国です。出稼ぎ留学に行くことで日本の家族や友人と頻繁に会うことはできなくなりますが、距離が比較的近いのは安心材料になるかと思います。
親族や友人の冠婚葬祭の際にも、シドニーから羽田空港まで直行で9.5時間で到着するため土日で行って帰ってくることも可能です。また、日本との時差も1~2時間程度とほとんどありません。日本の家族や友人と連絡を取るのも、日本とほぼ同じように実施できます。
働きながら英語を学びたい人にとってもオーストラリアは、おすすめの国となります。
治安がよい
オーストラリアは比較的治安のよい国として知られています。EIUが発表している世界安全都市ランキングでシドニーは4位となっています。
また、同じくイギリスのEIUが発表している住みたい街ランキング2021では下記のようにTOP10にオーストラリアから4都市ランクインしています。
住みたい街ランキング2021でランクインしたオーストラリアの都市
3位:アデレード
6位:パース
9位:メルボルン
10位:ブリスベン
私が実際にシドニーに住んでいた際も、身の危険を感じることは一度もありませんでした。
オーストラリア出稼ぎ留学で稼げる費用
オーストラリアで働いたらどれくらい稼げるの?
1年働いた場合に手元に残る費用:300万円
(収入:518万円ー支出:317万円)
300万円算出の前提条件
・時給:$25
・労働時間:1日8時間、週5日(日曜祝日含む)を1年間継続
・生活費や航空費は下記記事の平均的な費用で計算
上記の前提条件で働いた場合の収入は下記のとおりです。
収入:518万円
(518万円の内訳)
平日:2,272円×8時間×16日×12か月=349万円
休日:3,408円×8時間×4日×12か月=131万円
祝日:3,408円×8時間×14日=38万円
※2023年のNSW州の祝日は15日。元旦を抜いた14日で計算。
生活費を含めた一般的な支出は下記のとおりです。下記の記事で紹介している生活費や航空費を参考に算出しています。
支出:217万円
(217万円の内訳)
滞在費:96万円(シェアハウス)
生活費:90万円
海外旅行保険費用:20万円
航空券:7万円(LCC)
ビザ費用:4万円(ワーホリビザ)
出稼ぎ留学の注意点
出稼ぎ留学には下記のような注意点もありますので、事前にしっかりと確認しておきましょう。
出稼ぎ留学の注意点
・まれに就職できないことがある
・英語ができず苦労することも
・賃金が高い一方で物価も高い
・稼ぎたければワーホリビザで渡航しよう
まれに就職できないことがある
就職先が見つからないことがまれにあります。オーストラリアに渡航してから自分で就職先を見つける必要がありますが、最初はどうやって見つければよいかわからないと思います。
シドニーでバイトを見つける方法は下記の記事で詳しく解説しています。英語に不安のある方はまずは日本食レストランで働くことがおすすめです。
オーナーや同僚も日本人の場合もあり、高い英語能力がなくてもつける場合があります。英語がある程度できる方はローカルのレストランやホテルなどの求人に応募してみましょう。日本食レストランよりローカルの店舗の方が給料が高い傾向にあります。
英語ができずに苦労することも
オーストラリアで働くということは、必ず英語がある程度必要になります。日本食レストランは英語をあまり使わないと上記で紹介しましたが、全く英語を使わないというわけではありません。
同僚が日本人だけとは限りませんし、お客さんの対応は英語で実施する必要があります。オーストラリアに行く前にオンライン英会話で勉強していくなどの対策をしていきましょう。
高い英語能力がなくても職を見つけることはできますが、仕事をしている最中に苦労することもあります。留学前の英語勉強法と留学中の英語勉強法は下記の記事で解説しています。
賃金が高い一方で物価も高い
オーストラリアは賃金も高いですが、物価も同様に高いです。オーストラリアで働けば、1年間で300万円手元に残ると上記で紹介しましたが、贅沢しようとするとすぐにお金は無くなります。
具体的な例をあげると、オーストラリアでは下記のような物価となっています。
オーストラリアでの物価の一例
ポテトチップス1袋:4ドル
水500ml:2ドル
ファーストフード1食:15ドル
オーストラリアの物価については、下記の記事で詳しく解説しています。
稼ぎたければワーホリビザで渡航しよう
短期的に稼ぐことが目的であれば、ワーホリビザで渡航しましょう。学生ビザや観光ビザでも渡航することはできますが、働きたい方にとっては下記のようなデメリットがあります。
各ビザの就労制限
観光ビザ(ETAS):3カ月以内の滞在しかできない。働くことができない。
学生ビザ:週40時間までの就労までしか認められていない。
ワーホリビザでは、条件を満たすことで最長3年まで滞在可能で、就労時間の制限はありません。また、ワーホリビザで17週間までは語学学校にも通えるため、就労に加えて英語を一緒に学びたいという人にとってもおすすめのビザとなります。
オーストラリアのビザについては、下記の記事で詳しく解説しています。
出稼ぎ留学に関するQ&A
Q1:オーストラリアでは、どんな職業につけばいいの?
A1:オーストラリアでは、下記の職業が比較的つきやすいです。
英語に自信がある方は、下記以外にも選択肢は広がります。
・日本食レストラン
・日系のスーパー
・旅行会社
・ローカルレストラン
・ホテル
・ハウスキーパー
Q2:専門知識やスキルがないけど就職できるの?
A2:専門知識やスキルがなくても就職可能です。
職種に希望がなければ、上記で記載した飲食店を含めたサービス業が就職しやすいです。
Q3:銀行ってどうするの?
A3:銀行は、オーストラリアで現地の口座を開設することをおすすめします。
オーストラリアの大手銀行は下記の3行です。
・ANZ銀行
・nab
・Common Wealth
オーストラリアの銀行については、下記の記事で解説しています。
Q:オーストラリアって気候はどんな感じ?
A:都市によって異なりますが、シドニーは暑すぎず寒すぎず過ごしやすい気候です。
オーストラリアの気候については、下記の記事で解説しています。
まとめ:今のうちに!出稼ぎ留学で稼ごう!
本記事では、オーストラリアの出稼ぎ留学について解説してきました。出稼ぎ留学が人気となっている理由は、円安が進み海外で稼ぐ方が日本で働くより稼げるためです。
オーストラリアは下記の理由から出稼ぎ留学に向いています。
オーストラリアが出稼ぎ留学に人気の理由
・賃金が高い
・人材不足
・日本から近い
・治安がよい
オーストラリアに出稼ぎ留学をした場合、参考値ですが300万円程度貯金できるという結果を算出しています。また、出稼ぎ留学には下記のような注意点もありますので事前に確認しておきましょう。
出稼ぎ留学の注意点
・まれに就職できないことがある
・英語ができず苦労することも
・賃金が高い一方で物価も高い
・稼ぎたければワーホリビザで渡航しよう
出稼ぎ留学や留学全般について、質問がある方はお気軽にこちらからお問合せください。
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