下記のような不安はないでしょうか?
サンフランシスコ留学するけど、サンフランシスコって治安はいいの?
サンフランシスコの危険エリアはどこ?
海外留学に行く際に、現地の治安は気になると思います。私自身、サンフランシスコ留学に行く際に治安はかなり気になりました。
本記事では、サンフランシスコに留学した時の経験をもとにサンフランシスコの治安について最新情報とともに解説します。サンフランシスコに留学する際は、自分の身を守るために治安について理解してから行くことをおすすめします。
本記事を読むと下記のことがわかります。
・サンフランシスコの治安
・サンフランシスコで危険な場所
・危険な目に遭ったときの対応方法
サンフランシスコ治安最新状況
サンフランシスコの治安は、アメリカ合衆国の中では良い方です。ただし、注意が必要ですので下記で最新状況を解説していきます。また、最近になって治安が少し悪化しています。
世界安全都市ランキング15位
EIUが調査した世界一安全な都市ランキングでサンフランシスコは15位でした。大阪が17位であることを考えるとかなり治安が良いと言えます。2021年のランキングは以下のとおりでした。
世界一安全な都市ランキング(2021年)
1位:コペンハーゲン
・・・
5位:東京
・・・
11位:ニューヨーク
・・・
14位:ワシントンDC
・・・
15位:サンフランシスコ
・・・
17位:大阪
出典:EIU
このランキングは、Digital, Health, Infrastructure, Personal, Environmentalの5つの評価項目からランキングされています。サンフランシスコはデジタル(4位)や健康(11位)での安全性が高いとの評価を受けている一方で、銃社会などが影響してパーソナルの分野で30位となっております。
総合順位では、イギリスのロンドンと並んで15位となります。ちなみに日本はデジタルや環境の分野で他の都市より遅れをとっているという傾向があります。
サンフランシスコ留学私の体験談
私がサンフランシスコ留学した時は、危険な目に遭ったことは一度もありませんでした。夜は危険なエリアもあるので、なるべく危険エリアは避けて生活をしていました。
最低限のことを気を付けていれば、さほど危険な目に遭うことはないと感じています。ただし、夜に一人で出歩いたり夜間の公共交通機関では怪しい人もたくさんいましたので、注意が必要です。
特に、夜にバスに乗ることがあったのですが、22時頃からバスの乗客が少なくなりドキドキした記憶があります。ホームレスのような恰好をした人がバスの後ろの方の席に乗っていたこともあったので、そんなときは少しでも安全そうな運転手さんの近くに座って目的地に早く着かないかなと祈りながら乗車していました。
危険エリアについても、下記で詳しく解説しますので近づかないようにしましょう。
最近のサンフランシスコでは治安が悪化している
2014年以降にサンフランシスコの治安が悪化しています。理由としては、万引きが増えたためです。
万引きが増えた理由としては、2014年にサンフランシスコのあるカリフォルニア州では、住民投票にて暴力性のない950ドル以下の窃盗については、軽微な犯罪となったためです。また、コロナ禍ではサンフランシスコ市当局が警察に対して、新型コロナウイルスを理由に窃盗犯を逮捕しないように伝えているということもあります。
そのため、警察は窃盗犯を見ても捕まえられないという状況になっています。以下のデータは、サンフランシスコの犯罪の割合を示したデータです。治安は段々と悪化しており、窃盗を意味するrobbery やlarceny の割合が激減しているのがわかると思います。
警察が取り締まりを実施していないことがわかるかと思います。
Violent crime in San Francisco is at a historic low. But the city is still in pain.
— ACLU of Northern CA (@ACLU_NorCal) April 28, 2022
The cause is the pandemic and wealth inequality, not DA Boudin.
Efforts to scapegoat him are a distraction by those who oppose criminal justice reform.https://t.co/i9k73uuDfJ
小売店などの撤退も続いている
また、コロナ禍以降にサンフランシスコ内で小売店の撤退も相次いでいます。サンフランシスコにあったスターバックスも2023年に7店舗が撤退をしています。そのほかにも2021年から大手ドラッグストアチェーンのウォルグリーンが立て続けに10店舗撤退を決定したり、ノードストロームという大きな百貨店も閉鎖することになりました。
そのほかにも不動産大手CBREによると、サンフランシスコのオフィス空室率も2023年第4四半期で35.6%を記録しています。サンフランシスコ内のオフィスの約3分の1が空室となっているという計算になります。
これほどまでに撤退が続く理由としては、さまざまな要因があり、まずはオフィスへ出社する人がコロナ禍以降大幅に減ったということです。テレワークと出社のハイブリッド勤務をする人が増えて、コロナ前と比較すると半分程まで街の人が減ったというデータもあります。
そのほかには、賃貸料が急騰していたり、万引きによって店舗を存続させるための利益が出なくなってしまい、お店を閉めざるを得ない自営業の方や企業も存在しています。以前のようなダウンタウンの賑わいと比較すると少し落ち着いた印象です。
サンフランシスコの事件件数
サンフランシスコの2019年の事件件数は下記のようになっています。参考までに日本の事件件数も併記しています。サンフランシスコは、全米で3番目にホームレスの方が多く、City and Country of Sanfranciscoによると、2022年には7,754人のホームレスがサンフランシスコに暮らしていると発表しています。ホームレス関連のトラブルや事件も多く起こっているのがサンフランシスコの特徴です。
サンフランシスコ | 日本 | |
殺人 | 40件 | 950件 |
10万人当たりの殺人件数 | 4.5件 | 0.7件 |
強姦 | 324件 | 1,405件 |
10万人当たりの強姦件数 | 36.6件 | 1.1件 |
強盗 | 3,055件 | 1,511件 |
10万人当たりの強盗件数 | 344.8件 | 1.2件 |
侵入盗 | 4,644件 | 57,808件 |
自動車盗 | 4,249件 | 7,143件 |
その他窃盗 | 39,887件 | 467,614件 |
また、サンフランシスコにおける日本人の被害事案は下記のようになっています。
・最も邦人の方が被害に遭われている車上狙いは、サンフランシスコ市内の観光地、ショッピングセンター、レストラン等の駐車場や路上において多く発生していますが、自宅や公園の駐車場での被害報告もあります。
・サンフランシスコやラスベガスの観光地では、レストラン、ホテル及び空港等での置き引きや、乗り物内でのスリ等も発生していることから、警戒心を忘れずに貴重品から目を離さないようご注意ください。
・ホテルにおいて、部屋から貴重品が盗まれる事案が発生していることから、セーフティボックスを利用する又は自分で携行するなどの防衛策を取るようにしてください。
・入管や警察、保健当局、電力会社等を名乗る振り込め詐欺やインターネット売買に関する詐欺、ソーシャルセキュリティナンバーを聞き出す詐欺まがいの事案が発生しています。身に覚えのない電話は無視し、相手に確認する必要がある場合でも、決して示された番号に返信せず、必ず自身で調べた番号にかけ直すよう心がけてください。
出典:在サンフランシスコ日本国総領事館
アメリカ国内では比較的治安はよいですが、日本と比較すると犯罪件数も多いです。
注意するポイントを下記でも解説していますので、注意して生活しましょう。
サンフランシスコの中で危険なエリア
Tenderloin(テンダーロイン)
テンダーロインは、サンフランシスコの中で1番治安の悪いエリアとして知られています。TwitterやマイクロソフトなどのIT企業のオフィスがある一方でホームレスの方が多く住んでいます。
街自体もゴミが散見され、中には排泄物や注射器が落ちていることもあります。落ちている注射器の針が刺さるとHIVなどの病気に感染する可能性がありますのでご注意ください。
また、薬物中毒のホームレスの方もいます。自分の身を守るためにもテンダーロインには近づかないことをおすすめします。殺人事件も年に数件起こっています。
テンダーロインは、ユニオンスクエアから徒歩数分の場所にありますので間違えて行かないように注意しましょう。
Mission District(ミッション地区)
ミッション地区は最近おしゃれなカフェなどが立ち並び、治安は以前よりは改善傾向にあります。ミッションドロレスパークがあるなど、観光客にも人気のエリアです。
人通りが多いところであればそれほど問題ないですが、少し路地に入ると人通りが少なくなります。人通りが少ないエリアでは、事件に巻き込まれることがあるのでなるべく人が多い場所を通りましょう。
人通りの多い安全な場所を通ることで、安心してミッション地区を楽しむことができます。
また、BARTの駅周辺はホームレスの方が生活していることが多いので注意しましょう。
SOMA(ソーマ)
South of Marketの略でSOMAと呼ばれる地域で、ユニオンスクエアのすぐそばのエリアです。SOMAの治安はここ数年で改善されているため、現在では比較的治安は良くなってきています。
ただし、SOMAでは銃撃戦が過去に数回起こっています。今後も起こる可能性がゼロではないことから、自動車での移動をおすすめします。
南に行くほど治安が悪くなっています。マーケットストリートより南側には注意しましょう。
Western Addition(ウェスタンアディション)
ウェスタンアディションは、ジャパンタウンより南側の地域を指します。日本食を食べにジャパンタウンへ行くこともあるかと思います。その際は、ギアリーブルーバードより南に行かないように注意しましょう。
ウェスタンアディションの住居には鉄格子がかかっています。住居に鉄格子がかかっている地域は基本的に治安が悪いため、間違って迷い込んでしまった場合は引き返しましょう。
普段から人通りもあまりないので、なるべく行かないことをおすすめします。
サンフランシスコで住むのにおすすめエリア
サンフランシスコに住む場合どのエリアがおすすめなのか紹介します。上記のエリア以外であれば、基本的にどこに住んでも問題ないかと思いますが、その中でも特に治安のいいエリアを紹介します。
Daly city(デーリーシティ)
サンフランシスコの隣街のデーリーシティです。デーリーシティは、住宅街で治安も比較的よい方で住むのに適している場所という印象です。
デーリーシティでホームステイをしたりシェアハウスをする学生も多いです。ショッピングセンターも近くにあるので、サンフランシスコのダウンタウンまで出なくても生活できてしまいます。
治安は良いですが、夜の一人歩きをしないなど最低限の安全確保は実施しましょう。
Outer Sunset(アウターサンセット)
アウターサンセットは、海沿いの街です。ダウンタウンの西側に位置している街で美しい日没を見ることができます。
ダウンタウンから少し距離があるので、家賃は比較的安く治安がよいです。都市から離れても問題ないという人であれば、アウターサンセットをオススメします。
また、アウターサンセットにはオシャレなカフェが立ち並んでいます。海が好きな方は、海辺でカフェや食事が日常的にできるアウターサンセットがおすすめです。
私も一度アウターサンセットで夕日を見ましたが、ビーチが赤く染まる様子は絶景でした。
Lakeshore(レイクショア)
レイクショアは、サンフランシスコ州立大学のキャンパスがあります。ですので、サンフランシスコ州立大学の学生が多く学生の街となっています。
ダウンタウンからは40分程度とそこまで遠くなく、家賃も比較的安いのでおすすめです。また、学生街のため治安が良い点もポイントです。
レイクショアには、その名の通り湖やサンフランシスコ動物園があります。都会の中で自然が感じられる場所なので、個人的にはバランスの取れたよい街だと感じています。
Union Square(ユニオンスクエア)
ユニオンスクエアはサンフランシスコのダウンタウンの中心部です。長期でユニオンスクエア周辺に滞在するのは費用的に難しいかもしれません。
ただし、数週間のホテルステイであればユニオンスクエア周辺をおすすめします。ユニオンスクエア周辺は、Macy’sなどのショップやレストランなどあらゆるものが揃っています。
また、観光地までもBARTやバス、トラムで行きやすいため観光の拠点とするのに最適な場所です。
私は、ユニオンスクエア周辺の学校に通っていましたが、なんでも揃っているので日用品などは徒歩圏内で済ませることができます。
サンフランシスコで危険な目に遭わないために
バーやクラブでは細心の注意が必要
海外の友達ができると、バーやクラブに行く機会が増えます。お酒を飲むと気が緩みがちですが、最低限の注意はしましょう。具体的には、下記のポイントに気を付けましょう。
お酒を飲む際の注意点
・貴重品を置いて席を離れない
・自分のお酒から目を離さない
・手荷物は最小限に
自分が飲んでいるお酒に薬を盛られるという事例も、頻繁ではありませんが発生しています。なるべく自分のお酒から目を離さないようにしましょう。友達などと一緒に行き、誰か一人は机にいる状態を作りましょう。
また、バーやクラブに行くときは夜遅くに道を歩くこともあると思います。夜は特にホームレスの方や薬物中毒者の方とトラブルになりやすい時間帯です。周りに歩いているひとも少なく、助けを呼びにくい環境なので、一人の行動はなるべく避けるようにしましょう。
後ろポケットに財布を入れない
後ろポケットに財布を入れないようにしましょう。日本で特に男性は、後ろポケットに財布を入れている人を良く見かけます。後ろポケットの財布は、スリに遭いやすいので小さなバッグを持ったり、小さな財布にして、前のポケットに入れるなどして対策をしましょう。
また、大金は持ち歩かないことをオススメします。サンフランシスコは、キャッシュレス化が進んでいますので多くのお店でカードなどが使用できます。また、ATMでお金をおろした後に、強盗に遭うケースもあるので、強盗に合いにくい人通りが多いATMを利用したり、ネットバンキングをなるべく利用したり気を付けましょう。
万が一、強盗に遭ってしまった場合は、抵抗せず持っている現金を渡しましょう。抵抗することで、命の危険につながる場合があります。強盗に遭った場合には、まずは強盗のいう通りにして解放されるのを待ちましょう。お金は稼げば手に入りますが、命がなくなってはどうしようもありません。
情報を積極的に収集する
安全の情報を自分から積極的に集めましょう。具体的には、下記の情報を定期的に見ておくと安心です。
外務省HP
外務省のHPには、各国の安全情報の最新版が掲載されています。外務省のHPには具体的に下記が記載されています。
外務省のHPに記載されている内容
・感染症の危険情報
・出入国の規制について
・各国の犯罪/治安状況
・各国の医療情報
政府が発信する信頼できる情報ですので、定期的に外務省HPを見るようにしましょう。
一番タイムリーに情報を知れるのがTwitterだと思います。今どんな状況なのかをいち早く知ることができ、情報量も豊富な点がメリットです。
ただし、デマの情報も中には存在するので正しい情報か判断することが重要です。私は、下記のアカウントで情報収集をよくしています。
アメリカ政府
SFGate
Sydneynote
アメリカ政府HP
日本の外務省HPにも情報は都度更新されますが、よりリアルタイムに情報を得たい方はアメリカ政府のHPを確認しましょう。
ただし、HPの言語に日本語の選択肢がないため、英語が読めることが条件となります。英語が読める方は、アメリカ政府のHPから正確な情報をリアルタイムに取得しましょう。
アメリカ政府のTwitterアカウントもあるので、Twitterと合わせて情報収集するのがオススメです。
サンフランシスコで危険な目に遭ってしまったら
まずは命が最優先!
危険な目に遭ったときは、まずは命を最優先に考えましょう。いくら気を付けていても強盗などに遭ってしまう場合があります。強盗などで金銭を要求されたら、抵抗せずに要求通りに現金を渡しましょう。身の回りの物を取られてしまっても、後で何とかなります。
パスポートも再発行が可能です。まずは、自分の命を守ることを最優先に考え、危ない人には抵抗しないようにしましょう。お金なども大金を持たずに、最小限の現金を持って行動することで被害を最小限に抑えることができます。
周りの人に助けを求める
サンフランシスコには優しい人がたくさんいます。もし、危険な目に遭った場合は周りの人に助けを求めましょう。きっと協力してくれたり、何かアドバイスをくれます。
人通りの多いエリアにいることを心がけることで、何かあったときに助けてくれる人が増えます。どうしようもない場合は、大声で叫んでヘルプを求めましょう。
また、トラブル時には留学エージェントに相談することもオススメです。留学エージェントはその地域のプロですので、まずはトラブルについて相談してみましょう。
在サンフランシスコ日本国総領事館に相談する
パスポートの再発行や各種相談など日本国領事館で可能です。具体的には、下記のような相談が可能です。
日本国領事館で可能なこと
・事件、事故などの緊急時の対応
・盗難、紛失により所持金や所持品をなくした場合の緊急対応
下記のようなことは領事館ではできませんので、ご注意ください。
日本国領事館でできないこと
・宿泊費や入院費の立て替え払い
・遺失物の捜索
・入国許可、滞在許可の代理業務
まとめ:サンフランシスコは治安は良いが、危険エリアも存在する!
本記事では、サンフランシスコの治安について紹介してきました。サンフランシスコの治安は全体的に良いですが、下記のような危険なエリアもあります。
サンフランシスコの危険エリア
・Tenderloin(テンダーロイン)
・Mission District(ミッション地区)
・SOMA(ソーマ)
・Western Additional(ウェスタンアディショナル)
逆に、留学中滞在におすすめの治安のよいエリアは下記のような場所になります。
サンフランシスコの治安のよいエリア
・Daly City(デーリーシティ)
・Outer Sunset(アウターサンセット)
・Lakeshore(レイクショア)
・Union Square(ユニオンスクエア)
不明点などありましたら、こちらからお問合せください。
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