下記の悩みを持っていないでしょうか?
バンクーバーの物価って高いの?安いの?
生活費が日本とバンクーバーでどれくらい違うの?
バンクーバーに留学する方にとって、バンクーバーの物価が気になる人も多いかと思います。結論から言うとバンクーバーの物価は高いです。バンクーバーは、カナダの中でも物価は高い方で特に家賃や外食費が高いです。
本記事では、バンクーバーの物価や東京の物価との比較について徹底解説します。本記事を読むと下記のことがわかります。
・バンクーバーの物価について
・バンクーバーの節約法
・バンクーバーでの生活に必要な費用
バンクーバーの物価は高い?
バンクーバーの物価は高いです。GOBankingRatesが発表した世界の生活費が高い国ランキングでカナダは世界15位となっています。日本が同ランキングで44位ということを考えると日本よりカナダの方が高いということがわかるかと思います。また、カナダの他の都市と比較してもバンクーバーは家賃や生活費が高い都市となっています。
世界の生活費が高い国ランキング
1位:シンガポール
2位:スイス
3位:アイスランド
4位:アイㇽランド
5位:マルタ
・・・
15位:カナダ
・・・
44位:日本
出典:GOBankingRates
また、Talent.comによるとバンクーバーの平均年収は、2023年3月時点で6万8434ドル(約760万円)です。東京の年収の平均が544万円(厚生労働省調べ)ですので、バンクーバーの年収は東京より高いということがわかります。
世界最大級のDBを持つEXPATISTANは、バンクーバーは東京より29%生活費が高いと発表しています。バンクーバーの生活費については、日本で住んでいる時よりかなり高いと感じる場面も多いと思います。
下記の記事でバンクーバー留学にかかる費用と節約方法について詳しく解説していますので、気になる方はご覧ください。
なんでバンクーバーの物価は高いの?
バンクーバー物価が高いのはわかりました。でもなんで高いの?
バンクーバーの物価が高い理由は大きく下記の3点があります。それぞれについて詳しく解説していきます。
バンクーバーの物価が高い理由
・家賃が高い
・チップを払う習慣がある
・ブリティッシュコロンビア州の消費税率が高い
家賃が高い
まず、バンクーバーは家賃が高い点が挙げられます。Rentals.caの2023年の調査によるとバンクーバーの家賃はカナダの都市の中で一番高いという結果が出ています。バンクーバーでは、1ベッドルームで2,743ドル(約27万円)という結果となっており、カナダ随一の都市であるトロントより家賃が高くなっています。
1ベッドルームとは、日本でいう1LDKに近い部屋タイプなので、東京の1LDKの家賃相場と比較してみましょう。ダイワリビングさんが出している東京の1LDKの平均家賃は11.2万円です。区によって大きく変わりますが、一番高い新宿区の25.5万円よりバンクーバーの平均家賃は高いことになります。
バンクーバーの家賃が高くなっている原因は、住みたい人に対して家の数が少ないことが挙げられます。バンクーバーはカナダの中でも比較的気候が温暖で住みやすいため、世界各国から留学生や移民がやってきます。多くの人を受け入れる一方で、家の数が不足してきているため、家賃が上がっているという背景があります。
チップを払う習慣がある
カナダでは、外食やホテルに宿泊したときなどにチップを支払う文化があります。チップとは、ホテルやレストラン、タクシーなどで従業員がしてくれたサービスに対するお礼として渡すお金のことを言います。
シーン別にチップの相場が異なりますので、下記で紹介します。
シーン別チップの相場
・ファーストフード店:払っても払わなくても可
・普通のレストラン:合計金額の15%~20%
・高級なレストラン:合計金額の20%~25%
・ホテルで荷物運搬:$1~2
・ホテルの部屋清掃:$2~3
・タクシーの運転手:合計金額の15~20%
チップは、現金のほかにクレジットカードでの支払いも可能となります。クレジットカードで支払う場合は、何%支払うか機械に入力するまたは店員さんに聞かれるので希望の額を入力してその分をチップとして支払いましょう。
外食やホテルなどのサービスに対して、チップを15%~20%支払う文化があるので、消費者が支払う額が多くなってしまいます。純粋な物価が高いというわけではありませんが、支払者としての負担は大きくなってしまいます。
ブリティッシュコロンビア州の消費税率が高い
バンクーバーがあるブリティッシュコロンビア州は消費税が高いです。バンクーバーの消費税は、下記の2種類があります。
バンクーバーの消費税の種類と税率
・GST(Goods and Service Tax):カナダ全土で一律5%
・PST(Provibcial Sales Tax):ブリティッシュコロンビア州では7%
GSTはカナダ全土で一律5%で、PSTは州ごとに税率が異なり、バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州では7%となっています。GSTとPSTを合わせた12%が消費税となって、サービスや商品の合計金額に上乗せされます。
日本が現在10%の消費税となっているため、バンクーバーでは日本より少し高い消費税を支払う必要があります。ちなみに日本の軽減税率制度のように、一部食料品などは税率が0%になるものもあります。
バンクーバーと東京の項目別物価比較
バンクーバーと東京の項目別物価比較をしていきます。家賃や食品、交際費など東京の価格とバンクーバーの物価を下記で比較していきます。
バンクーバーと東京の家賃比較
まずは、住居についてです。上記で家賃が高いという記載をしましたが、東京23区と比較して実際にどれくらい高いのか紹介します。
1LDK、2LDKともにバンクーバーの方が高く、約2倍程度バンクーバーの方が高いという結果となっています。上記で紹介した数値は、東京とバンクーバーの平均家賃となります。人気のエリアに住めば平均より高くなり、中心部から離れたエリアは比較的安い家賃となります。
バンクーバーでも都心から遠かったり、駅から遠いところなど条件をゆるくしていくことで、安い物件と巡り合えます。自分が譲歩できる条件と譲れない条件を明確にして、なるべく安い家賃の家を探しましょう。
バンクーバーと東京の食費比較
次に、食費についてバンクーバーと東京の比較をしていきます。主に、食材の費用と外食をした際の費用に分けて紹介していきます。
項目 | バンクーバー | 東京 | |
食品 |
水500ml | 1ドル | 100円 |
卵12個 | 5ドル | 250円 | |
レタス1玉 | 2ドル | 150円 | |
ポテトチップス1袋 | 1.5ドル | 100円 | |
ビール500ml | 3ドル | 550円 | |
外食費 | ファーストフード (マクドナルドなど) |
15ドル | 800円 |
カジュアルレストラン (ランチ) |
20ドル | 1,000円 | |
カジュアルレストラン (ディナー) |
40ドル | 3000円 |
食材の費用については、東京とバンクーバーで大きな差が出ていないものも多いです。しかし、外食費用は東京とバンクーバーで大きく違い、2倍程度の差が出てくる場合が多いです。そのため、外食の回数を減らすことで、バンクーバー留学中の費用を抑えることができそうです。
日用品
次に、日常生活で使用する消耗品の費用について、バンクーバーと東京で比較していきます。
項目 | バンクーバー | 東京 | |
日用品 |
トイレットペーパー (12ロール) |
12ドル | 400円 |
シャンプー | 5ドル | 600円 | |
歯ブラシ | 3.5ドル | 200円 | |
洗濯用洗剤 | 8ドル | 600円 |
日用品については、大きな差があるものは全体的にそこまで多くありません。しかし、トイレットペーパーの費用は大きく異なります。トイレットペーパーは家のオーナーが用意してくれていることもありますが、自分で購入するときはセールの時に購入するなど工夫して購入しましょう。
その他
最後にその他の費用について、紹介していきます。下記では、交通費や通信費などバンクーバー留学をするうえで、かかってくる費用について紹介していきます。
項目 | バンクーバー | 東京 | |
交通費 |
タクシー初乗り | 3.25ドル | 410円 |
電車 | 3ドル | 220円 | |
バス | 3ドル | 210円 | |
通信費 |
4GBプラン | 50ドル | 2,000円 |
25GBプラン | 70ドル | 4,500円 | |
その他 |
動物園入場料 | 33ドル | 600円 |
東京とバンクーバーで通信費が大きく違うことがわかります。スマホの大容量プランを契約すると、固定費がかさんでしまうので、スマホのプランを慎重に検討することもバンクーバーで節約するための一つの方法となります。
バンクーバーでの生活費をなるべく抑える方法
バンクーバーでの生活費を抑える方法を3点解説します。
バンクーバーでの生活費を抑える方法
・シェアハウスに住む
・現地のSIMを購入
・アルバイトをする
シェアハウスに住む
バンクーバーでの滞在方法はいくつかありますが、シェアハウスに住むことで生活費を抑えることができます。ホームステイ費用の半額程度でシェアハウスに住むことができるので、費用を抑えたい方にはおすすめの滞在方法です。
下記がバンクーバーのシェアハウスとホームステイの相場は下記のとおりです。
バンクーバーのシェアハウスとホームステイの相場
ホームステイ:1,500~2,000ドル程度/月
シェアハウス:1,000~1,500ドル程度/月
住む場所や相部屋かどうかによっても変わりますが、滞在費を抑えたいのであればシェアハウスをおすすめします。ホームステイも体験したいという方は、前半1か月はホームステイで、その後はシェアハウスを探すというように滞在方法をミックスさせることもできます。
渡航後にすぐシェアハウスを見つけるというのは不安な方もまずは、ホームステイをしてその後にシェアハウスに移るのがおすすめです。シェアハウスは、色んな国の人と一緒に住めるので、さまざまな国のことを知れたり、多くの国の人と話すことができるのもメリットかと思います。
バンクーバーの家探しサイトがありますので、興味のある方はご覧ください。
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rentals.ca
現地のSIMを購入
スマホは、日本からスマホを持っていき現地のSIMを挿入して使うことをオススメします。日本のスマホ+現地SIMを採用することで、費用を抑えることができます。スマホの本体代はかかりませんし、例えば25GBのプランであれば70ドル程度の月額で使用可能です。
注意点としては、日本で使用しているスマホをSIMフリースマホにしていく必要があります。大手キャリアで契約したスマホは、SIMロックになっていることが多いので注意しましょう。SIMロックの解除方法は下記をご確認ください。
現地でアルバイトをする
生活費を稼ぐためにアルバイトをしましょう。カナダでは、ワーホリビザと学生ビザであれば留学中に働いて稼ぐことができます。各ビザの就労可能時間は下記のとおりです。
各ビザの就労可能時間
・学生ビザ:週20時間まで※
・ワーホリビザ:無制限
※2023/12/31までにカナダに学生ビザで滞在する留学生で、下記の条件に当てはまる方は就労時間上限が一時的に解除され、何時間でも働くことができます。詳細が気になる方は、カナダ政府のHPを確認してみましょう。
学生ビザで就労時間が無制限になる方
・すでに有効な学生ビザを所有している
・学生ビザがすでに承認されているが、まだカナダに入国していない
・2022/10/7より前に学生ビザを申請して承認を待っている
バンクーバーの平均時給は$16.75ですので、週20時間働くと1か月で1,340ドル程度稼ぐことができます。最低賃金以上のアルバイト先を見つけたり、就労時間を増やすことでより稼げるので生活が楽になります。
バンクーバーで1か月生活するのにいくら必要?
バンクーバーで1か月生活するのにどれくらい必要?
バンクーバーで1か月生活するのに、合計:2360~3950ドル程度かかります。2360~3950ドルの内訳は下記のとおりです。
費用(1か月) | 備考 | |
住居 | 1,500~2,000ドル | ホームステイに住んだ場合 |
交通費 | 100~150ドル | |
食費 | 400~500ドル | 本は自炊、週1~2回外食の場合 |
通信費 | 60ドル~80ドル | データ容量25GBプラン契約の場合 |
交際費 | 300~500ドル | 土日のお出かけに利用 |
合計 | 2360~3950ドル |
生活費を切り詰めることで、1500ドル前後/月でも生活することができます。
バンクーバーは外食費が割高なため、平日は自炊して土日に外食するなどのメリハリをつけることで生活費のバランスをとることができます。
上記はあくまでも生活費のため、留学費用にはほかに学費や航空費などもかかります。バンクーバー留学にかかる費用については、下記で詳しく解説しています。
バンクーバーで働ける?どれくらい稼げるの?
学生ビザとワーホリビザの就労条件について
カナダでは、ワーホリビザや一部の学生ビザ所有者はカナダ国内で働くことが許されています。下記がワーホリビザと学生ビザの就労に関する条件となります。
就労条件 | 就労時間 | |
ワーホリビザ | なし | 制限なし |
学生ビザ | ・フルタイムで最低6か月以上のコースに通っている ・政府認定の学校に通っている ・SINナンバーを取得している ・現地で銀行口座開設している など |
週20時間まで※ 2023年末まで一時的に上限解除 |
語学学校は政府認定の学校ではないため、語学学校に通っている方は6か月以上のコースを受講していても就労はできないことになっています。Co-op留学の場合、語学学校に通っている間は働けませんが、専門学校に通っている間は条件を満たせば、週20時間働くことができます。
また、インターンシップ期間に入ってからは週40時間働くことができます。学校やコースによって、就労が可能な場合とそうでない場合があるので、不明点がある場合は留学エージェントさんや通う学校に問い合わせてみましょう。Co-op留学は下記の記事で詳しく解説しています。
バンクーバーではどれくらい稼げる?
バンクーバーで働いたら、どれくらい稼げるか教えて!
カナダは、最低賃金や平均年収が日本よりも高いので、日本のアルバイトと比較するとより稼ぐことができます。バンクーバーでは、2023/6/1~最低賃金が$16.75となっており、東京の最低賃金1,113円と比較しても高額となっております。
具体的には、バンクーバーで最低賃金で働いた場合どの程度稼げるか下記でシミュレーションしてみます。
バンクーバーで働いた場合に稼げる金額(最低賃金$16.75で働いた場合)
①学生ビザで6か月間働いた場合:$8,040($16.75×20H×4W×6か月)
②学生ビザ6か月、インターンシップ6か月した場合:$24,120(①+$16.75×40H×4W×6か月)
③ワーホリビザで12か月働いた場合:$32,160($16.75×40H×4W×12か月)
上記で、1か月の支出を$1,500程度に抑えた場合、年間の生活費は$18,000程度になります。②または③のように働いていれば、$18,000を収入でまかなうことができる計算になります。アルバイトをするだけでもかなり生活が楽になると思うので、条件を満たす方はアルバイトやインターンシップをすることがおすすめです。
まとめ:バンクーバーの物価は高いが、抑えることもできる!
本記事では、バンクーバーの物価について紹介してきました。バンクーバーの物価は東京と比較しても高いので不安になるかもしれません。バンクーバーの物価が高い大きな理由は下記のとおりです。
バンクーバーの物価が高い理由
・家賃が高い
・チップを払う習慣がある
・ブリティッシュコロンビア州の消費税率が高い
生活費をなるべく抑えるためにも下記の3点について考えながら、生活してみましょう。
バンクーバーでの生活費を抑える方法
・シェアハウスに住む
・現地のSIMを購入
・アルバイトをする
不明な点などありましたら、お問い合わせよりお気軽にご連絡ください。
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