オーストラリアに留学する際に下記のような疑問はないでしょうか?
オーストラリアで銀行口座開設したほうがいいの?
どうやって口座開設するの?
オーストラリアに留学予定の人にとって、銀行口座についてよくわかっていない人もいると思います。私自身、留学前オーストラリアの銀行口座について上記のような疑問を抱えていました。
本記事では私が実際にオーストラリアで銀行口座を開設した経験から、オーストラリアでおすすめ銀行と口座の開設方法について紹介します。
本記事では、下記がわかります。
・オーストラリアでの口座開設のメリット/デメリット
・オーストラリアでおすすめの銀行
・オーストラリアでの口座開設方法
オーストラリアで口座開設は必要?
長期留学者には口座開設がおすすめ!
オーストラリアでの滞在期間によって、口座開設が必要かどうか分かれます。
短期留学者(2か月未満):口座開設不要
中期留学者(3~6か月):人によっては、口座開設必要
長期留学者(6か月以上):口座開設必要
オーストラリアに長期滞在する人は、現地で口座開設は必要です。給与振り込み用や生活費用の口座として必須になります。
一方で、短期留学者は作ってもほとんど使う機会はないと思うので口座開設は不要です。1~2か月の滞在であれば、クレジットカードや両替した現金でやりくりできるでしょう。
3~6か月の中期滞在者は、口座開設をすべきか判断が分かれます。私が中期で滞在をする場合は、口座開設をします。ただし、口座開設には下記のメリット/デメリットがありますので、メリット/デメリットを踏まえて口座開設するかを判断しましょう。
銀行口座でなくWiseという選択肢もある
銀行口座以外にWiseという選択肢もあります。Wiseとはイギリス発祥の会社で、格安な手数料で海外に送金できるサービスです。送金手続きはすべてオンラインで完了するので、店舗に行く必要はありません。Wiseの特徴は以下の通りです。
Wiseの特徴
・格安な手数料で世界80か国以上に送金が可能
・マルチカレンシー口座があるため、複数の通貨を保持できる
・Wiseアカウント内で両替が可能(為替レートは実際のレートを使用)
・Wiseデビットカードで、海外での現金引き出しや買い物が可能
・法務局に資金移動業者として正式に登録されている
・無料でアカウント作成が可能
Wiseというサービスができたことにより、現金の日本円を持参して両替を空港や両替所でする必要がなくなりました。Wiseデビットカードを持っていけば、現地のATMで現金引き出しができますし、買い物もWiseデビットカードで可能となります。
また、海外送金手数料も安いのが特徴です。例えば日本円を10万円豪ドルに両替して送金する場合の送金手数料は、下記のようになります。
日本円を10万円豪ドルに両替して送金する場合の手数料(2024/7/11現在)
Wise:776円
楽天銀行:1,750円
三菱UFJ銀行:3,000円
三井住友銀行:3,500円
大手銀行と比較してもWiseは送金手数料が安く、為替レートも実際のレートを使用するため、安く留学先に送金することができます。私はオーストラリア留学時にWiseの存在を知らずに、通常通りの両替手数料や送金手数料を支払っており、後悔しました。短期留学であれば銀行口座を開設せずに、無料Wiseアカウントを作っていくがおすすめです。Wiseアカウントは下記から作成できます。
\オーストラリア留学にはwiseがおすすめ!/
wiseについて、下記の記事で詳しく解説しておりますので興味のある方はご確認ください。
オーストラリア口座開設のメリット/デメリット
口座開設には、メリット/デメリットがそれぞれありますので下記で紹介します。
オーストラリア口座開設のメリット
現金引き落としに手数料がかからない
ATMからの現金引き落とし時に手数料がかかりません。クレジットカードでの現金引き落としや外貨両替では手数料がかかってしまいます。
複数回外貨両替をすると手数料も高くなってしまうので、引き出し手数料が無料なのはメリットです。
ただし、口座開設した銀行以外の銀行での引き落としは手数料がかかってしまいます。
それでもクレジットカードを使った引き落としよりも手数料は格安です。滞在期間が長い場合は、現金を引き出す機会が増えるため手数料の差も大きくなります。
キャッシュカードが手に入る
銀行口座を開設すると、その口座に紐づくキャッシュカードが手に入ります。オーストラリアでは、キャッシュカードにタッチ決済機能がついていることが多いです。
そのため、スーパーなどで買い物をする際にタッチ決済で簡単に商品の購入をすることができます。非接触の決済方法ですので、コロナ禍でも便利なキャッシュカードはメリットの一つでしょう。
オーストラリアでは、スーパーやレストランでもタッチ決済が広く普及しているので、タッチ決済機能のついたキャッシュカードを手に入れて、スマートに買い物をしましょう。
引き落とせる場所が多い
ATMが様々な場所にあるので、数少ない外貨両替所を探す必要はありません。キャッシュレス社会の現代でも、現金がどうしても必要な時があるかと思います。
そんなときも現地のATMを探して、すぐに現金引き出しが可能です。都会であれば現金の両替所も多数存在しますが、地方に出かけた時に現金両替は困ります。その点現地の口座があれば、地方でもATMから現金を引き出すこともできるので便利です。
特に地方では、現金しか利用できない店舗も多かったのでATMですぐに引き出せるのは便利でした。
金利が高い
オーストラリアの銀行は、金利が高いです。金利とは、簡単にいうと口座の中にお金を入れておくともらえるお金のことです。
2024/8/18現在でANZ銀行の通常金利は、0.05%です。日本のゆうちょ銀行では、通常金利は0.001%となっています。
100万円口座に入れている場合
ANZ銀行→利子は500円
ゆうちょ銀行→利子は10円
オーストラリアの銀行に現金を預けることで、日本の銀行で貯金するより50倍お得です。
1年程度の滞在ではあまり変わらないかもしれませんが、同様に預けているだけでリターンが異なるため少し得した気分になります。
オーストラリア口座開設のデメリット
口座開設に手間がかかる
銀行口座を開設するのに、手間がかかります。日本で口座開設をするのにも時間がかかりますが、海外でかつ英語で手続きしなければなりません。
最初に口座開設をしてしまえば、その後手間のかかることはほとんどありません。最初の口座開設に手間がかかることが大きなデメリットかと思います。現在は、オンラインでの口座開設ができる銀行もあるのでオンラインで実施することもおすすめです。
問い合わせが英語
銀行に問い合わせたいときに、英語でやりとりをする必要があります。ある程度英語が話せる人であれば問題ありませんが、英語初心者にとってはハードルが高いでしょう。
銀行関係のトラブルはあまり起こることではありませんが、いざ問題が起こったときに不安に感じるかもしれません。下記の銀行には、日本語が喋れるスタッフがいますので参考にしてください。
日本語が喋れるスタッフがいる銀行
・ANZ銀行
ケアンズ支店、サーファーズパラダイス店
・nab銀行
サーファーズパラダイス店、サウスポート店
・Westpac銀行
サーファーズパラダイス店
銀行関係のトラブルで困ったときは、留学エージェントに相談しましょう。
口座維持費用がかかることがある
口座を持っているだけで口座維持費用が掛かることがあります。金利は日本より高いですが、口座維持費用が金利を超えてしまうこともあります。
ある一定の条件を満たすと口座維持費用が免除されるケースもあります。口座維持費用がかかる銀行なのか事前に調べていきましょう。オーストラリア大手4社の口座維持費は下記のようになっています。
オーストラリア大手4銀行の口座維持費
・ANZ:基本は$5、フルタイム学生または25歳以下または$2000の入金がある月は無料
・nab:無料
・CommonWealth:基本$4、21歳以下または21~24歳で$1000口座間で動きがあれば無料
・Westpac:基本は$5、21歳以下またはフルタイム学生は無料
オーストラリアでおすすめの銀行4選比較!
オーストラリアでおすすめの銀行4選の比較をしています。
ANZ銀行 | nab銀行 | Commonwelth銀行 | Westpac銀行 | |
普通口座名 | Access Advantage | Classic Banking | Smart Access | Choice |
店舗数 | 800支店以上 | 約700支店 | 約1,000支店 | 約600支店 |
口座維持費用 | $5(学生または25歳以下は$0) | $0 | $4(学生は$0) | $5(学生は$0) |
ATM手数料 | $0(自行のATM) | $0(自行のATM) | $0(自行のATM) | $0(自行のATM) |
金利 | 0.05% | 0.05% | 0.05% | 0.05% |
日本語スタッフ | シドニー ケアンズ ゴールドコースト |
ゴールドコースト | 不明 | ゴールドコースト |
オンライン口座開設 | 可能 | 可能 (ワーホリの方は不可能) |
可能 | 不可能 |
日本支店での口座開設 | 可能 | 不可能 | 可能 | 不可能 |
日本支店 | 東京支店 大阪支店 |
東京支店 | 東京支店 | なし |
こんな人におすすめ! | 日本語スタッフの多さで選びたい人 | 維持費用を抑えたい人 | 店舗数が多い便利さを重視したい人 | あまり日本人には馴染みがない |
私はNAB銀行を使用していましたが、問題なく使用できました。
オーストラリアの銀行の特徴!日本の銀行とは違う?
オーストラリアの銀行の特徴について、解説していきます。日本の銀行と似ている点と異なる点があるので、それぞれ詳しく紹介していきます。
オーストラリアの銀行の営業時間
オーストラリアの銀行の営業時間は、基本的に下記のようになっています。
オーストラリアの銀行の基本的な営業時間
月曜~木曜:9時半~16時
金曜:9時半~17時
土:短時間営業している店舗もあり
日:営業していない
ATM:24時間365日
基本的には、日本の銀行と同じく月曜日~金曜日の平日のみ営業している店舗が多いです。日本と異なる点は、月~木の営業時間と金の営業時間が異なることです。金曜日は1時間長く営業するので、仕事を早めに切り上げて仕事終わりに銀行へ行くこともできます。
上記で紹介した時間以外の時間で営業している店舗もあります。最寄りの銀行へ行く際は、事前に営業時間を調べてから向かいましょう。
銀行キャッシュカードの用途
オーストラリアの銀行キャシュカードの用途について解説していきます。オーストラリアの銀行キャッシュカードには、大きく下記の2種類の用途があります。
オーストラリアの銀行キャッシュカードの用途
①現金引き出し/預入
②買い物する際のタッチ決済/アプリ決済
①現金引き出し/預け入れは日本の用途と同様で、ATMから現金を引き出したり現金を口座に預け入れたりする場合に使います。②買い物する際のタッチ決済/アプリ決済とは、デビットカードのような用途です。
買い物する際に銀行のキャッシュカードをタッチすると支払いができます。100ドル未満であれば、タッチ決済で購入可能で、100ドルを超える場合は暗証番号を入力して購入することができます。また、アプリに登録することでスマホをかざすことで決済も可能です。
オーストラリアのATM利用方法
オーストラリアにも、日本と同様にATMがいたるところに設置されています。ATMの使い方は日本とほとんど同じですが、使い方について簡単に説明します。
オーストラリアのATMの使い方(キャッシュカードで現金を引き出す場合)
①キャッシュカードをATMに挿入
②暗証番号を入力
③Withdraw(引き出し)を選択
④口座の種類を選択(普通口座:Savings、クレジット:Credit Card、当座口座:Cheque)
⑤引き出したい金額を入力
⑥レシートが必要かを選択
日本のATMと使い方はほとんど同じなため、おそらく迷うことはあまりないかと思います。上記が一般的なオーストラリアのATMでの引き出し手順となりますが、上記より多いステップを踏む必要があるATMもあります。
迷うとすれば、④口座の種類を選択するところかと思います。基本的には、普通口座を開設していると思いますので、Savingsを押して引き出すことになると思います。クレジットカードで引き出す場合はCredit Cardを選択しましょう。
オーストラリアでの口座開設方法
オーストラリアでの口座開設方法を紹介します。インターネットと銀行窓口での開設方法の2つを下記で解説しています。
インターネットで口座開設すると、割引があったり得することがあります。また、日本に支店のある銀行では日本からも口座開設できますが、手数料がかかることがあるのでご注意ください。
口座開設に必要な持ち物
口座開設に必要な持ち物
・パスポート
・日本のマイナンバーカードコピー
・ビザのコピー
・学生証(フルタイムの学生のみ)
・現金(20ドル以上) ※不要な場合もある
・オーストラリアの住所
・オーストラリアの電話番号
・クレジットカードや住所を証明する書類(入国後6週間以上経過している場合)
入国後、6週間以上経過すると必要書類が増えるのでなるべく早く口座開設することをおすすめします。
脱税防止のために2017年よりマイナンバーの記載が必要になりました。
オーストラリア留学におすすめのクレジットカードは下記で解説しています。
口座開設の手順(銀行窓口)
1、必要なものを準備する
上記に記載の必要なものを準備しましょう。オーストラリアの住所や電話番号やマイナンバーは紙またはスマホにメモしていくと便利です。書いたものをそのまま銀行員の方に見せるとスムーズに口座開設できます。
2、支店へ行く
近くの支店へ行きましょう。大手銀行4社であれば、市内に1店舗はあると思います。
3、支店に入る
支店に入るとおそらくスタッフが話しかけてくれます。そこで下記のように伝えましょう。
スタッフへ伝える英語
“I would like to open a transaction account.”(普通口座を開設したいです。)
するとスタッフの方が窓口まで案内または列に並ぶように教えてくれます。案内スタッフがいない場合は、下記のように対応しましょう。
列ができている場合:列の最後尾に並ぶ
窓口が空いている場合:窓口に行って要件を伝える
金利の高い預金口座も合わせて開設したい場合は、Saving Accountも開設したい旨をスタッフに伝えましょう!夫婦やカップル用の共用口座(Joint Account)も開設できる場合があります。
4、窓口で銀行口座開設手続きをする
窓口に案内されたら、口座開設手続きを開始します。必要書類に必要事項を記入していきます。事前に準備した電話番号や住所などを参考にしながら記載します。
銀行員のいうことが早すぎて聞き取れない場合は、素直に聞きなおしましょう。インターネットバンキングのパスワードがもらえますのでスマホなどにメモしておきます。
銀行で現地の人と手続きは緊張するかもしれませんが、緊張するのは最初だけです。
英語での口座開設は、英語上達するうえでもよい経験となります。
5、カードが届く
後日、指定した住所にカードが届きます。カードの有効化をしましょう。有効化の方法としては、電話で有効化などがあります。付属の書類を参考にカードを有効化すると口座開設は無事完了です。
口座開設の手順(インターネット)
1、各銀行のHPに行く
各銀行のHPにアクセスしましょう。
大手4銀行のHP
・ANZ銀行
・nab銀行
・Commonwealth銀行
・Westpac銀行
2、オンライン口座開設手順に沿って口座開設を進める
My First Stepさんのブログに4大銀行のオンライン口座開設の手順の記載がありました。すごくわかりやすいので、こちらを参考にすると口座開設ができるかと思います。
まとめ:意外と簡単!長期留学者は銀行口座を開設しよう!
本記事では、オーストラリアのおすすめ銀行と口座開設方法について紹介しました。
長期で滞在する方にとって、銀行口座開設は必須の作業になります。意外とオーストラリアでの銀行口座開設は簡単です。オーストラリアに長期留学をしてきた先輩も皆さん、留学初期に開設できてきたのできっとあなたも口座開設うまくできるはずです。
オーストラリアの4大銀行のうちどれかを選択して、下記の手順で口座開設をしましょう。
口座開設の手順
①必要なものを準備する
②支店へ行く
③支店へ入る
④銀行窓口で口座開設手続きをする
⑤カードが届く
英語で口座開設が不安な方は、下記の日本語が話せるスタッフが在籍する支店へ行きましょう。
日本語が話せるスタッフがいる銀行
・ANZ銀行
ケアンズ支店、サーファーズパラダイス店
・nab銀行
サーファーズパラダイス店、サウスポート店
・Westpac銀行
サーファーズパラダイス店
不明点などありましたら、こちらからお問合せください。
コメント
ANZ銀行 サーファーズパラダイス支店に今でも日本人スタッフいるかご存じですか?
今日本にいるため、電話・メールでやりとりしたいのですが。
やまさん
コメントありがとうございます。
先ほどメールでもご連絡させていただきましたので、メールの方確認していただけますと幸いです。
よろしくお願いします。