セブの物価って安いの?
セブで節約する方法はある?
これからセブに留学する人にとって、セブの物価は気になると思います。最近はどこの国へ行っても、円安の影響を受けるというニュースもあるため、セブの物価はどうなのか疑問に思っている人もいると思います。そこで、本記事では、セブの物価と東京やバンコクなどの都市との物価比較をしていきます。本記事では、下記がわかります。
・セブの物価と円安の影響
・セブと他都市の物価比較
・セブで節約する方法
円安の影響はあるもののセブの物価は安い!
最近は円安が大きく進んでおり、特に対米ドルでは歴史的な円安状態となっています。対フィリピンペソの円安状況とフィリピンやセブの経済状況について解説していきます。
セブとフィリピンの経済状況
フィリピンの2023年の経済成長率は、+5.6%と東南アジア諸国の中では、最も高い成長率を記録しています。下記が2023年の東南アジア諸国の経済成長率です。
経済成長率(2023年) | |
インドネシア | 5.05 |
タイ | 1.9 |
シンガポール | 1.1 |
ベトナム | 5.1 |
マレーシア | 3.7 |
フィリピン | 5.6 |
IMFやADB、世界銀行が発表する2024年、2025年の経済成長率の発表をみても東南アジアの中でフィリピンが最も成長する国だというデータを出しています。IMFが発表している世界のGDPランキングを見るとフィリピンは、33位となっています。
世界の名目GDPランキング(出典:IMF)
4位:日本
・・・
31位:ノルウェー
32位:シンガポール
33位:フィリピン
34位:ベトナム
ノルウェー(31位)やシンガポール(32位)などと同程度の経済規模になっています。近年経済成長を遂げており、世界的に見ても上位の経済規模を持つ国となてっています。ただし、フィリピンは貧困率が高いという現状もあります。
フィリピン統計局の2021年の発表によると、フィリピンの貧困率は18.1%で約2000万人が貧困に陥っているとされています。急激に経済成長についていけず、貧富の格差が広がっているという社会問題もあります。
セブはフィリピンの中でマニラに次いで、2番目の経済規模を誇る都市です。ただし、マニラと比較するとセブの経済規模はグッと小さくなります。セブは観光産業が最もさかんで、観光客や留学生の人気の都市となっています。
フィリピンペソは安い?円安の影響も!
フィリピンでは、フィリピンペソという通貨が使用されています。フィリピンでも物価が高騰しており、10年前と比較するとあらゆるものの値段が上がっています。また、円安の影響も受けています。
コロナ前の2019年は、1ペソ=2.1円程度で安定していたのが、現在は1ペソ=約2.7円程度まで上昇しており、フィリピンペソも円安の影響を受けています。フィリピンペソの価値が30%弱上昇しており、フィリピンへの留学生が支払う留学費用にも影響していきています。
ただし、アメリカドルやイギリスポンド、オーストラリアドルなどと比較すると円安の影響はそこまで大きくなく、留学生にとっては依然として費用負担が少ない国として人気があります。レストランでの外食などを控えて、現地の人がしている生活をすればフィリピン留学の費用も抑えることができます。節約をして、なるべく留学費用を抑えましょう。
セブの物価が安い理由
円安の影響でフィリピンペソの価値が上がっているものの、日本よりも物価が安いものが多いです。(外食などは日本より高い場合もあります。)セブの物価が安い理由は、人件費が安いためです。
Salary Expertによると、セブの平均年収は約40.8万ペソ(≒112万円)です。国税庁による令和4年分 民間給与実態統計調査によると、日本の平均年収は458万円のため、日本の平均年収の約4分の1がセブの平均年収となります。
セブは、経済特区制度を活用しており、IT系などの外資系企業が拠点を持っています。セブ中心部の外資系企業では平均給与が高く、セブ島の農村部では給与が低い傾向にあります。給与の高い人が住んでいる周りや行くレストランは、比較的料金が高いため、なるべく現地の屋台などを利用することがおすすめです。
セブの物価と他都市(マニラ、バンコク、東京、バリ)との比較
セブの物価と下記の都市との物価比較をしていきます。各都市の物価データは、numbeoから持ってきていますが、リアルタイムでの各都市の物価とは多少異なることがあります。参考までにご確認ください。
セブと物価比較をする都市
・マニラ
・バンコク
・東京
・バリ
セブの飲み物/食べ物費用と他都市の比較
セブの飲み物や食べ物の物価と他の都市(マニラ、バンコク、東京、バリ)の飲み物や食べ物の物価を比較していきます。
セブ | マニラ | バンコク | 東京 | バリ | |
米(1kg) | 150円 (54.88ペソ) |
151円 (55.04ペソ) |
225円 (51.29バーツ) |
562円 | 155円 (15,500ルピア) |
水(1.5L) | 136円 (49.77ペソ) |
136円 (49.77ペソ) |
71円 (16.31バーツ) |
128円 | 72円 (7,225ルピア) |
牛乳(1L) | 296円 (107.94ペソ) |
289円 (105.28ペソ) |
295円 (67.23バーツ) |
236円 | 287円 (28,691ルピア) |
玉ねぎ(100g) | 59円 (21.75ペソ) |
55円 (20.05ペソ) |
20円 (4.71バーツ) |
42円 | 36円 (3,589ルピア) |
リンゴ(300g) | 148円 (54ペソ) |
158円 (57.7ペソ) |
144円 (32.92バーツ) |
227円 | 142円 (14,155ルピア) |
カプチーノ (レギュラー) |
423円 (154.17ペソ) |
456円 (166.09ペソ) |
381円 (86.74バーツ) |
518円 | 361円 (36,087ルピア) |
マクドナルド セット |
704円 (256ペソ) |
687円 (250ペソ) |
880円 (200バーツ) |
800円 | 520円 (52,000ルピア) |
安価な飲食店 | 618円 (225ペソ) |
825円 (300ペソ) |
440円 (100バーツ) |
1,000円 | 350円 (35,000ルピア) |
中級レストラン(2人分) | 3,300円 (1,200ペソ) |
4,125円 (1,500ペソ) |
4,180円 (950バーツ) |
7,000円 | 3,000円 (300,000ルピア) |
※1PHP=2.75円、1THB=4.4円、1IDR=0.01円で換算
セブの宿泊費用と他都市の比較
セブの宿泊費用と他の都市(マニラ、バンコク、東京、バリ)の宿泊費用について比較していきます。
セブ | マニラ | バンコク | 東京 | バリ | |
1人部屋賃貸/月(市中心) | 76,607円 (27,857ペソ) |
75,578円 (27,483ペソ) |
95,115円 (21,617バーツ) |
167,877円 | 183,509円 (18,350,905ルピア) |
1人部屋賃貸/月(郊外) | 37,950円 (13,800ペソ) |
39,185円 (14,249ペソ) |
45,835円 (10,417バーツ) |
93,158円 | 106,216円 (10,621,575ルピア) |
3人部屋賃貸/月(市中心) | 93,957円 (34,166ペソ) |
260,191円 (94,615ペソ) |
258,764円 (58,810バーツ) |
430,619円 | 413,065円 (41,306,461ルピア) |
3人部屋賃貸/月(郊外) | 60,500円 (22,000ペソ) |
121,998円 (44,363ペソ) |
127,213円 (28,912バーツ) |
190,142円 | 315,632円 (31,563,179ルピア) |
※1PHP=2.75円、1THB=4.4円、1IDR=0.01円で換算
セブの交通費と他都市の比較
セブの交通費と他の都市(マニラ、バンコク、東京、バリ)の交通費について比較していきます。
セブ | マニラ | バンコク | 東京 | バリ | |
交通機関の片道乗車券 | 41円 (15ペソ) |
93円 (34ペソ) |
191円 (43.63バーツ) |
220円 | 44円 (4,400ルピア) |
交通機関の1カ月定期券 | 2,337円 (850ペソ) |
1,601円 (582.3ペソ) |
57,200円 (13,000バーツ) |
8,000円 | 1,362円 (136,170ルピア) |
タクシー 初乗り |
118円 (43ペソ) |
123円 (45ペソ) |
154円 (35バーツ) |
500円 | 60円 (6,000ルピア) |
タクシー1km | 38円 (14ペソ) |
41円 (15ペソ) |
187円 (42.5バーツ) |
440円 | 45円 (4,500ルピア) |
ガソリン (1リットル) |
183円 (66.83ペソ) |
177円 (64.48ペソ) |
179円 (40.7バーツ) |
179円 | 139円 (13,947ルピア) |
トヨタカローラ | 2,910,875円 (1,058,500ペソ) |
3,174,531円 (1,154,375ペソ) |
4,035,187円 (917,088バーツ) |
2,512,666円 | 4,309,111円 (430,911,130ルピア) |
※1PHP=2.75円、1THB=4.4円、1IDR=0.01円で換算
セブのその他の費用と他都市の比較
上記で紹介してきた以外のその他の費用をセブと他都市で比較していきます。
セブ | マニラ | バンコク | 東京 | バリ | |
ジム1カ月料金 | 4,125円 (1,500ペソ) |
6,575円 (2,391ペソ) |
8,508円 (1,933バーツ) |
10,068円 | 14,534円 (1,753,416ルピア) |
映画 | 825円 (300ペソ) |
1,127円 (410ペソ) |
1,100円 (250バーツ) |
2,000円 | 550円 (55,000ルピア) |
スマホ通信料(10GB+) | 5,965円 (2,166ペソ) |
4,609円 (1,676ペソ) |
2,026円 (460.63バーツ) |
3,933円 | 782円 (78,249ルピア) |
タバコ(20本) | 412円 (150ペソ) |
508円 (185ペソ) |
660円 (150バーツ) |
600円 | 350円 (35,000ルピア) |
※1PHP=2.75円、1THB=4.4円、1IDR=0.01円で換算
セブ留学節約する方法3選!
セブの物価は依然として、東京より安いものが多いですが、円安の影響を受けて数年前と比較すると高くなっています。そこで、留学費用を少しでも節約するためのポイントを紹介していきます。
セブ留学費用を節約するためのポイント3選
・外食は高い!屋台など現地の食事を楽しもう
・学生寮の費用や航空券費用を抑える!
・公共交通機関を利用
外食は高い!屋台など現地の食事を楽しもう
まずは、外食を控えるということです。ここでいう外食は、レストランやファーストフード店、ファミレスを指します。セブのファーストフード店やレストランの飲食費用は、日本と同程度かまたは日本より高い場合があります。例えば、下記がビッグマックセットの費用です。
ビッグマックセットの費用比較
東京:750円
セブ:約703円(256ペソ)
ビッグマックは日本と同程度の料金ですが、日本食レストランへ行くと、日本の飲食店より高くつくことが多いです。たまに行く程度であれば問題ありませんが、頻繁な外食は控えることがおすすめです。
料理を作るのが苦手な方や外食が多いという方は、屋台などの現地の方がよく利用する場所で食事をするのがおすすめです。屋台の料理はファーストフード店やレストランの半額程度で済むことが多いので、屋台での食事を上手に活用しましょう。
学生寮の費用や航空券費用を抑える!
次に、学生寮や航空券など最初に支払う費用を抑えるという方法です。セブ留学では、学生寮に住んで、学校に通うという人も多いです。そこで、大部屋を選択することで、宿泊費用を抑えることができます。例えば、EV AcademyのESL Classicコースの費用を見てみましょう。
EV AcademyのESL Classicコース1か月分の費用
4人部屋の場合:29.7万円
1人部屋の場合:36.6万円
学生寮の部屋の人数を変更するだけで、7万/月程度変わってきます。プライベートな空間を確保したい人は、1人部屋が必要ですが、複数人でも問題ないという人は、大部屋を選択することで、留学費用を抑えることができます。
また、航空券の費用を抑えるのも効果的な節約方法です。LCC(Low Cost Carrier)を利用することで、費用を抑えられます。例えば、羽田ーセブ間で、LCCを利用した場合と大手航空会社を使用した場合、下記のような費用の違いがあります。
羽田ーセブ間の往復航空費用
LCC:約40,000円(経由便)
大手キャリア:約80,000円(直行便)
LCCかつ経由便を選択することで、費用を削減することができます。LCCはサービスが最低限で、経由便は時間がかかってしまいますが、問題ないという人は費用削減のためにLCCで経由便を選択することがおすすめです。
現地の交通機関を利用
最後に、現地の交通機関を利用するという方法です。セブには、下記のような交通機関が存在します。
セブの交通機関の種類
・タクシー
・バス
・ジープニー
・ハバルハバル(バイクタクシー)
交通機関の中でも最も料金が高いのがタクシーです。タクシーは快適で便利です。タクシーの費用は、初乗り40ペソ(≒110円)と日本のタクシーと比較したら安価ですが、セブの他の公共交通機関と比較すると割高になります。
例えば、ジープニーは初乗り13ペソ(≒36円)で、タクシーの3分の1以下の値段となります。そのほかにもマイバスと呼ばれているバスも30ペソ(≒83円)で乗ることができます。
1回の費用はそこまで大きくありませんが、出かける際に毎回タクシーを利用しているとだんだんと費用がかさんできます。安全性なども確保できる時間帯は、ジープニーなどの現地の方が利用している交通機関を利用することがおすすめです。
セブで必要な生活費は1カ月で3~10万円!
セブ留学で必要な生活費は、1カ月3~10万円程度です。生活費とは、現地で必要なお金で、学費や滞在費用、ビザ、航空券などの費用は抜いた費用を指しています。
生活費は、個人差が大きいので3~10万円と幅を持たせています。外食の回数をなるべく減らして、現地の交通機関を利用することで、1カ月の生活費を3万円程度に抑えることも可能です。
ただし、セブ留学を有意義なものにするためには、勉強以外も必要です。例えば、マリンアクティビティを楽しんだり、友達とパーティをしたりすることもあると思います。勉強するときと遊ぶとき、メリハリを持って全力で楽しみましょう。セブ留学の生活費以外の費用は下記の記事で解説していますので、確認してみてください。
セブの物価についてよくある質問
セブの物価について、よくある質問と回答を紹介していきます。参考までに、ご確認ください。
バリ島とセブ島どっちが安い?
バリ島とセブ島の物価は、大きくは変わりません。ただし、商品やサービスによって安いものと高い者があります。バリは日用品がより安く、セブは宿泊施設が安いという傾向があります。上記でも紹介していますが、下記のような違いがあります。
バリ島とセブ島の物価の違い
・水→セブ:136円、バリ:72円
・マクドナルドセット→セブ:704円、バリ:520円
・1人部屋賃貸→セブ:76,607円、バリ:183,509円
セブ島はチップ文化はある?
セブには、チップ文化は根付いていませんので基本的にはチップは渡さなくても問題ありません。しかし、5つ星ホテルのベッドメイキングをしてもらった時や高級レストランで食事をしたときは、50~100ペソ程度渡すとスマートです。
セブ留学ではどの滞在方法が一番安い?
セブ留学で最も安く滞在費用を抑えるには、学生寮を選択することがおすすめです。何人部屋の学生寮にするかで、費用も変わってきますが複数人の部屋を選択することで、費用を抑えられます。また、食事付の学生寮を選ぶと食費を抑えることができます。
セブでのアクティビティ費用も安い?
はい、アクティビティも安価に楽しむことができます。ダイビングやパラセーリングなども1万円以下で体験できることが多いので、週末などのマリンアクティビティを楽しむ人が多いです。
まとめ:セブの物価は安い!安さを生かして有意義な留学を!
ここまでセブの物価について紹介してきました。円安の影響で以前よりは、留学費用が高くなっています。しかし、現地の方と同じような食事、移動をすれば欧米圏よりは安く行ける留学先です。セブ留学で節約するポイントは、下記の3点です。
セブ留学費用を節約するためのポイント3選
・外食は高い!屋台など現地の食事を楽しもう
・学生寮の費用や航空券費用を抑える!
・公共交通機関を利用
不明点などありましたら、こちららからお問合せください。
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